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2018-05-29

「AKB指原さんの気持ちわかった」映画『万引き家族』帰国後初の名古屋試写会に是枝監督とリリーさんが登壇


 

6月8日に公開となる映画『万引き家族』は『3度目の殺人』『海街diary』の是枝裕和監督が家族ぐるみで軽犯罪を重ねる姿を通して人と人とのつながりや絆を描くヒューマンドラマです。2018年第71回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画としては1998年の今村昌平監督の『うなぎ』以来21年ぶりの快挙、最高賞であるパルムドールを受賞しました。

名古屋市港区のTOHOシネマズ名古屋ベイシティで行われた東海テレビ特別試写会に是枝裕和監督とリリー・フランキーさんが登壇しました。この日はカンヌからの帰国後初となる試写会でパルムドールトロフィを一般の方に見せるのは初めての機会となり、貴重な舞台挨拶となりました。カンヌでの様子をAKBの総選挙に擬えて話すなど、リラックスした雰囲気でたくさんのエピソードを話してくれました。(取材日:2018年5月28日)

6月2日(土)・3日(日)の2日間限定で映画『万引き家族』の先行上映が行われる名古屋市内の映画館もご紹介しています。(5月29日10時現在の情報)

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パルムドールトロフィをお披露目

名古屋市港区のTOHOシネマズ名古屋ベイシティで行われた映画『万引き家族』東海テレビ特別試写会の上映前舞台挨拶にパルムドールトロフィの入った箱を抱えた是枝裕和監督とリリー・フランキーさんが登壇しました。司会者から「最高賞であるパルムドール受賞おめでとうございます!」と声がかかると客席から大きな拍手が起きました。

実際に箱を開いてパルムドールトロフィを見せてくださり、客席からもわぁっと興奮した声が聞こえてきました。是枝監督はトロフィで一度顔を隠し、横からひょっこりと顔を覗かせるなど、重いトロフィをしっかりと見せてくれました。カンヌからの帰国後、一般の方に見せるのはこの名古屋での特別試写会が初めての機会だったそうです。

リリー・フランキーさんは「遺骨ではございません。ショパールが作っているんですよ。」とトロフィについて話し、リリーさんもこの日、初めて生でトロフィを見たことを教えてくれました。カンヌから戻って1週間経たないという是枝監督は「今日、リリーさんにパルムドールを持っていただいて、控室でひつまぶしを食べながら語り合えて、ようやくいい賞もらったんだなと実感しました。」と話していました。

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パルムドールの発表はAKB総選挙と同じ?

リリーさんはパルムドール受賞の時は日本に帰国していて自宅にいたそうで「監督と一緒に授賞式に参加しているスタッフの方とリアルタイムでLINEのやりとりをしながら興奮していました。」監督がまだ呼ばれません!と連絡が来るたびに、パルムドールに近づいていると思ったと当時の様子を話し、「(パルムドールの発表は)AKBの総選挙と同じ発表の仕方なんです。呼ばれなければ呼ばれないほど上の賞なんです。」と教えてくれました。

表彰式の当日のお昼頃に電話で表彰式への参加連絡が来たそうで、何かの賞がもらえることがわかりちょっと胸を撫で下ろす感じだったという是枝監督は「あれだけのスターが集まっているのでそれを楽しむつもりでいたんですが、なかなか自分の名前が呼ばれないので、(パルムドール発表の前の)グランプリ(の発表)でスパイク・リーさんの名前が呼ばれたときに、嬉しいんですけれどもあまり喜びすぎると失礼だなというふうに思いました。」と言うと、リリーさんは「(AKBの総選挙で)まゆゆが呼ばれたときの指原のリアクションみたいな感じです。」と話し、是枝監督が「すごく彼女(指原さん)の気持ちがわかりますね。」と会場のお客さんを笑わせていました。

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映画『万引き家族』の撮影を振り返って

是枝監督作品への参加が4回目となるリリーさんは「こんなに長く撮影に参加したのは初めてで、撮影の時間は本当に良い時間でした。高い水準のものを求められているだけれども、穏やかな空気が流れているアットホームな雰囲気でした。」と語りました。

是枝監督は「脚本を書く前のプロットの段階から(治の役は)リリーさんであて書きをしていました。」と話し『そして父になる』の出演の際に演じた(福山雅治さんのライバル)電気屋のお父さん役のあるシーンを振り返り「ズルいんだけど憎めない様子がすごく良くて、その延長線上にこの(治の)役を作ってみようと思ったのが最初だったんです。いろんな意味で色っぽい瞬間を撮りたいと思いました。」た教えてくれました。リリーさんは「今回、ものすごく脱いでていますので。」とこれから映画を観るお客様の期待を煽りました。

共演した安藤サクラさんについてリリーさんは「驚くほど素晴らしい女優さんで、人間としても女性としても女優さんとしても素晴らしい人で、びっくりしました。松岡(茉優)さんも(樹木)希林さんも三世代の化け物女優が上手いを通り越して生々しいんです。子供も生々しいんで、撮影中もすごいなこの人たちと思っていました。」と共演者と過ごした時間を話してくれました。また祥太役の城桧吏くんについてリリーさんは「撮影が終わると私服がおしゃれで美人なお母さんと帰っていくのが切なくて。」と話し、リリーさんの撮影がない時には是枝監督が城くんの写真を撮って送るなどしていたそうで「俺がいなくてもめちゃめちゃ楽しそうにやってるのを見て、それはそれで寂しくなったりするんです。」と振り返っていました。

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ハプニングも楽しんで映画の神様に祝福された

映画『万引き家族』の撮影中に天候が変わって普通だったら撮影が中止になるような場面もあったそうですが、リリーさんは「子供たちがびしょ濡れで帰ってくるシーンも天然の雨が降っているときに、監督やスタッフがこの瞬間を撮ろうとフットワークよく対応していたのがすごかったです。」と話しました。

是枝監督は「現場で起きたハプニングも含めて何を面白がって作品の中に残していくのか、それに対応して考えていくのがとても楽しいので、今回はそういうのがとてもうまくいったんですよね。映画の神様が居るとしたら、今回は神様にいろんな場所で祝福された映画なのかなと思っています。」と撮影現場の様子を教えてくれました。映画の撮影中に子供の歯が抜けるというハプニングもあったそうなのですが、そのことも脚本に活かし「起きたことがすべていい方向にまとまっていった。」と話していました。

キャストのアンサンブルによる奇跡の映画

舞台挨拶も終盤となり、リリーさんは「凄く良い調和の中で、撮影中も良いものができていると思っていました。すごくドメスティックな物を表現しているのに一つ一つのディテールがどんな国の人にも伝わるというのがすごく嬉しかったです。これからもっとたくさんの方に観ていただけるとうれしいです。」と想いを語りました。

是枝監督は「キャストのアンサンブルが本当にうまくいった映画だなと思っていて、現場で見ていてずっと撮っていたいなという感覚でした。」と話し、出産直後の安藤サクラさん、是枝監督の映画の作り方を熟知しているリリーさんと樹木希林さん、松岡茉優さんや子役の城桧吏くん、佐々木みゆちゃん、新しいカメラマンの近藤龍人さんの名前も挙げて「キャストもスタッフも含めて、今までのチームと新しく加わったチームがとても良い出会い方をして、いろいろな奇跡や化学変化が起きていた現場でできた映画だと思っています。」と作品への想いを語り、これから映画を観るお客様に「今しゃべった事はすっかり忘れていただいて良いので映画を楽しんでいただきたいと思います。」とメッセージを伝えていました。

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特別試写会が行われたTOHOシネマズ名古屋ベイシティのロビーには映画『万引き家族』のディスプレイも施されていました。

6月2日(土)・3日(日)2日間限定の先行上映が決定!!

映画『万引き家族』は6月8日(金)より全国で公開されますが、6月2日(土)・3日(日)2日間限定の先行上映が全国で行われることが決定しました。名古屋市内は以下の5つの映画館で先行上映が行われます。(5月29日10時現在)いち早く観たい!!という方はぜひ今週末、映画館でご覧ください。チケットは各映画館で発売開始時期が異なります。詳細は各映画館にお問合せください。

TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ(港区)

Address:名古屋市港区品川町2-1-6

名古屋市港区品川町2‐1‐6

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ミッドランドスクエアシネマ(名駅)

Address:名古屋市中村区名駅四丁目7番1号 ミッドランドスクエア5階

名古屋市中村区名駅四丁目7番1号

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109シネマズ名古屋(名駅)

Address:愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-14 マーケットスクエアささしま2F

名古屋市中村区平池町4丁目60-14

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中川コロナシネマワールド(中川区)

Address:名古屋市中川区江松三丁目110番地

名古屋市中川区江松三丁目110番地

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イオンシネマ名古屋茶屋(港区)

Address:愛知県名古屋市港区西茶屋2丁目11 イオンモール名古屋茶屋4F

名古屋市港区西茶屋2丁目11

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作品概要

『万引き家族』

6月8日(金)よりTOHOシネマズ名古屋ベイシティ、ミッドランドスクエア シネマ他全国ロードショー

監督・脚本:是枝裕和

キャスト: リリー・フランキー/安藤サクラ/松岡茉優/池松壮亮/城桧吏/佐々木みゆ/高良健吾/池脇千鶴/樹木希林

【STORY】
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

配給:ギャガ

© 2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

 

是枝裕和監督自ら小説化

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