名古屋のお昼は海鮮丼!?映画『探偵はBARにいる3』主演の大泉洋さんに名古屋でインタビュー
12月1日に公開初日を迎え、大ヒットスタートとなっている映画『探偵はBARにいる3』の公開直前に主演の大泉洋さんが名古屋に来られました。シリーズ3作目となる今作にかけた想いや撮影時のエピソード、続編についての構想、名古屋で楽しみにしているグルメについてなど、様々なお話をお聞きしてきました。松田龍平さんやリリー・フランキーさん、北川景子さん、志尊淳さんなど、共演者についてのエピソードもたくさん教えてくれました。
同じ日の夕方にTOHOシネマズ赤池で行われた舞台挨拶の様子はこちらで
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シリーズ3作目にあたっての変化
『探偵はBARにいる』シリーズの3作目となる本作では、脚本の段階から関わったという大泉さん「作品自体は1よりも2よりも圧倒的に面白いものにしたいという思いの中で、根柢のテーマはプロデューサーと脚本家にお任せしたが、(物語の)辻褄やキャラクターのセリフ、大筋の部分のせつなさの設定など、お客さんを満足させるためにもっともっと面白くできるようにお願いした。」と話してくれました。
お芝居については「探偵をいつもと違うふうに演じたことはない。いつもの通りに演じたつもり。」と話し、「単純に年を取った。年齢や年月の流れがいい意味でお芝居を変えてくれてるのかなと思った。」と答えていました。体力の衰えを痛感した部分もあったようで「サウナのシーンは不本意な身体で出てまった。探偵の老いを感じるというのが裏テーマ。」と話し、1や2に比べて探偵の説得力が増していることを挙げながら「続けることに意味がある。年月に勝るものはない。」とこれまで続けてきたシリーズへの自信をうかがわせました。また、相棒役の松田龍平さんとの前作から4年ぶりの再会のついても「学生時代の友人にあったような感じで、去年も撮ったっけ?といった雰囲気だった。」と教えてくれました。
今作より吉田照幸監督がメガホンをとったことについて聞かれると「変わったのは監督だけで、カメラ・照明・美術・衣装・スタイリストは同じ。(吉田監督は)自分の演出を押し付けることなく、役者には好きにやってもらって、そこを切り取りたい(というタイプ)。世界観を作るのは監督だから、出来上がったものの雰囲気は違っているかなと思った。幅広い人が観られる作品になった。」と新しい監督による今作の魅力を語っていました。
スポンサーリンクアクションシーンの苦労と魅力
映画『探偵はBARにいる3』で一番のアクションシーンであるディスコでの乱闘シーンは、キングムーンという昔のディスコがあった札幌の象徴的な建物で朝から晩まで1日かけて撮影したそうで、ひとつのアクションシーンをノーカットでカメラをずっと回していたそうです。大泉さんたちの乱闘が松田さんのシーンに割り込んでくるタイミングがずれたらもう一回となり、なかなか完璧なワンテイクが撮れずに何回も繰り返し撮影を行ったそうです。「簡単に撮れるシーンに面白いシーンはない。自分ができないことをやってくれるから面白い。大変なのは仕方ない。」と撮影を振り返っていました。北川景子さん演じるマリと一緒にビルから飛び降りるシーンについて「僕は平気だったけど、景子ちゃんは高所恐怖症なので、相当怖かったみたい。」と共演者の苦労も教えてくれました。
今作でリリー・フランキーさん演じる北城のボディーガード的な存在で出演していた志尊淳さんについては「志尊くんは総合格闘技をやっている。格闘技の基本ができているので、アクションのキレがすごい。カッコよかった。すごくイケメンだし、これまではカワイイ役が多くてこういう役やったことないので喜んでいたと思う。」と話し、アクションのプロは受け(やられる演技)がうまいことを挙げながら「志尊くんは受けの芝居の部分で不安もあったみたい。殺陣の型を決めてもらって、練習して本番に臨んだ。(志尊くんは)アクションができる俳優さんだった。」とアクションシーン撮影のエピソードを教えてくれました。また、初共演だった志尊さんと話した際に「すごくストイックで、痩せなきゃいけない役の時はものが食べられなくなるくらいまで極限まで痩せて、トコトンまでやってしまうらしい。」と聞いたそうです。
スポンサーリンク続編は名古屋で!?
続編について話が及ぶと「とりあえずは3がヒットしないと、東映が作ると言ってくれない。僕とプロデューサーは続けていきたい気持ちはあり、動きましょうと言っているけど、東映は言ってきていない。」と笑いを交えて話しました。劇中で喫茶店モンデとして登場する札幌の老舗喫茶店「トップ」が閉店したことを記者から聞かれると、大泉さんは札幌に行った際にお店の様子を見てきたそうで「スペインバルになっていて、内装も可愛くオシャレになっていた。」と教えてくれ、続編を撮る場合には「(探偵の根城を)違うお店にするか、同じ店を使って『改装した?』などと言うか」と構想を語ってくれました。
続編のロケ地として記者から“名古屋の錦三”も歓楽街として有名だと薦められると「4は名古屋でもいいと思っている。名古屋という街は探偵にピッタリ。名古屋には喫茶店文化もあるし。」と話し、「(テレビ塔もあるし)大通りだって言い切ることもできるかも。」と笑いを交えながら場を盛り上げてくれました。
スポンサーリンクグルメな大泉さんが名古屋で楽しみにしていること
撮影中は共演者のリリー・フランキーさんと北海道で楽しい夜を過ごしたという大泉さんに今回の名古屋キャンペーンで楽しみにしてる名古屋グルメを聞いたところ「僕くらいになるとベタなものは食べない。手羽先も美味しいけど、それだけでは満足できなくなってきている。」と話しながら、「コンパルのエビフライサンドは必ず。頼んでから15分くらい待つんですけど。」と通ならではのチョイスを教えてくれました。また、名古屋駅近くの柳橋市場内にあるお店で、すでに海鮮丼を食べてきたことも教えてくれ、ほかにもいくつか行きたいお店があることもにおわせていました。新幹線ホームのきしめんについてもお店によって麺や出汁が違っていることを挙げながら、グルメ知識の豊富な大泉さんならでは見解を語ってくれました。
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12月1日(金)より109シネマズ名古屋、ミッドランドスクエアシネマほかで公開
妖しいネオンが瞬く、アジア最北の歓楽街=札幌・ススキノを舞台に、この街の裏も表も知り尽くした、大泉洋さん演じる自称「ススキノのプライベートアイ」こと探偵と松田龍平さん演じるその相棒が4年振りにスクリーンに帰って来る!北川景子さんを新たなヒロインに迎えたシリーズ第3弾は探偵史上最も切ない過去を背負う依頼人によって、探偵と相棒を予想だにしない方向にいざなっていく。
出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキー、田口トモロヲ、志尊淳、マギー、安藤玉恵、正名僕蔵、篠井英介、松重豊、野間口徹、坂田聡、土平ドンペイ、斎藤歩、前原滉、枡田徳寿、天山広吉、片桐竜次
原作:東直己「ススキノ探偵」シリーズ(ハヤカワ文庫)
脚本:古沢良太
音楽:池頼広
監督:吉田照幸
公式サイト:http://www.tantei-bar.com/
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