稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんによるハードな描写も品性ある大人のファンタジーに 映画『ばるぼら』手塚眞監督に名古屋でインタビュー
11月20日公開の映画『ばるぼら』は1970年代に発表された手塚治虫さんの大人向けの漫画が原作で、稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんがダブル主演する実写作品です。人気小説家が大酒飲みでホームレスのような少女ばるぼらと出会い、新たな小説を創造する意欲が沸く一方、エロティックで異常な幻覚に悩まされていくストーリー。手塚治虫さんの実子である手塚眞監督がウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルがタッグを組んだ美しい映像で描き出す大人のファンタジーです。手塚監督が名古屋でインタビューに応じてくれました。稲垣さんと二階堂さんの出演が決まるまでの経緯や撮影中のエピソード、気に入っているシーンなどを話してくれました。(取材日:2020年11月7日)
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二階堂ふみさん「相手役が稲垣吾郎さんだったらこの映画に出ます」
映画『ばるぼら』は稲垣吾郎さん演じる異常性欲に悩まされている人気小説家が二階堂ふみさん演じる新宿駅の片隅で酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会うことから始まる不思議な大人向けのファンタジー作品です。手塚眞監督が12歳頃、連載当時に原作である漫画を読んでいたと話し「色っぽさや不思議さのある原作を探していて、改めて読み返したところ、やりたいと思っている要素が全て入っていました」と父親である手塚治虫さんの作品の中でも昔から好きで印象に残っている作品であったことを明かしました。
キャスティングについてはかなり難航したそうで、性描写もありハードな内容であることから「自信がない」と断る方も多かった中、二階堂さんの反応として「『興味があるが相手役を慎重にしてほしい』と言われ、相手役について二階堂さんと討議を重ねて、2人の意見が一致した方が稲垣吾郎さんだったんです。そして『相手役が稲垣吾郎さんだったらこの映画に出ます』と言われました」と教えてくれました。
稲垣さんからの返事も1年ほど待ってOKがもらえたと振り返り「焦って他の俳優にしなくてよかったです」と稲垣さんと二階堂さんの2人の出演が決まったこと、クリストファー・ドイルさんに撮影監督を引き受けてもらえたことを「奇跡が起きたなと思いました」と話していました。
稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんは過激な場面も品性がある
手塚監督は「当初はR-18を狙ったんですが…」と諸事情を鑑み「R-15」での制作をすることになったと話し、撮影時に多少の気遣いはしたものの「自分がやろうと思ったことが実現できました。(R-18になっていたら)セクシーなところよりも暴力的な描写が激しくなったかもしれません」と語りました。
「かなり過激な場面もあるのですが、(稲垣さんと二階堂さんには)最低限の品性があって、演技と言うより本人達の資質だと思います。」と話し、性描写も多い本作の撮影の現場について「2人とも頭の回転が良くて、こちらの意を汲んでくれて、肉体的にハードな場面も疑問も持たず、文句も言わず『はい』と言ってやってくれて、とても素晴らしかったです」と稲垣さんと二階堂さんを絶賛していました。
手塚監督は「主人公たちの背景となる街が大事になると思いました」と前置きし、本作の舞台である新宿の街をセクシーに撮れる人を考えてクリストファー・ドイルさんにダメ元でオファーをしたと話しました。撮影中のある1日について「ドイルさんに二階堂さんを1日預けて、新宿で好きに撮ってもらいました」と振り返り「あまり良いものが撮れなくて諦めかけた時に、一度帰りかけた二階堂さんをドイルさんが呼び戻して、そこから10分くらい完全にアドリブで撮影したシーンが気に入っています」と話しました。“ばるぼら”として新宿の街を歩く二階堂さんとヴェルレーヌの詩を朗読する稲垣さんの声、音楽もピッタリとあっているこのシーンはぜひ劇場でご覧ください。
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作品概要
2020 年11 月20 日(金)より伏見ミリオン座ほかにてロードショー
出演:稲垣五郎 二階堂ふみ ほか
監督・編集: 手塚眞
撮影監督:クリストファー・ドイル/蔡高比
原作:手塚治虫
配給:イオンエンターテイメント
公式HP: https://barbara-themovie.com/
2019 年/日本・ドイツ・イギリス/100 分/カラー/アメリカン・ビスタ/5.1ch/R15+
© 2019『ばるぼら』製作委員会
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