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2018-04-08

性被害者の目線で描いた映画『私は絶対許さない』主演の平塚千瑛さんに名古屋でインタビュー


 

映画『私は絶対許さない』は雪村葉子さんの手記「私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由」を精神科医でもある和田秀樹さんが監督として実写映画化した作品で、名古屋では4月14日より名駅のシネマスコーレで公開となります。

W主演で整形後の葉子を演じた平塚千瑛さんに名古屋でインタビューすることができました。初主演、初脱ぎ、初絡みと初めて尽くしだった撮影の様子を教えてくれました。(取材日:2018年3月25日)

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運命を感じた原作との出会い

映画『私は絶対許さない』の原作は雪村葉子さんの手記「私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由」です。タイトルの通り、15歳の時に集団レイプ被害にあい、トラウマを抱えながら上京し、全身整形して風俗で働き、ある男性と出会い、紆余曲折を経て看護師となった雪村さんの人生が綴られています。

全身整形後の葉子役のオーディションを受けた後で原作本を読んだという平塚さんは「こんなことが実際にあったのかと衝撃を受けました。雪村さんの生き方に共鳴し、女性が声を上げられる世の中になるようにと使命感を受け、この作品に携わりたいと思いました。」と話していました。

雪村さんと同じ東北出身であること、原作にある風俗での源氏名やヨウコという名前が平塚さん自身や家族の名前と同じであることなどから「運命的な作品と出会えたなと思います。」と語っていました。

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撮影前に過ごした雪村さんとの時間

合格からクランクインまでの1ヵ月間にジムに通うなどして身体を限界まで絞ったという平塚さんは「SM嬢のボンテージは1ミリも太れないほどピチピチのサイズだったので、それに合わせるように痩せていきました。」と撮影準備中の様子を教えてくれました。また学生時代の葉子を演じた西川可奈子さんと平塚さんは原作者の雪村さん本人と会う機会を作ってもらたそうで「何でも聞いていいよと言ってくださり、レイプされているときの状況や心情、旦那さんを選んだ理由など全部を話してくださったので、気持ちの面での準備になりました。」と貴重な時間を振り返っていました。

その際、雪村さんが平塚さんを見て「(私と平塚さんの外見が)似てますよね」とおっしゃっていて、出身地が同じことや容姿、背の高さなどもオーディションに受かった一因だったかもしれないと感じたそうです。

初主演、初脱ぎ、初絡みと初めてのことがたくさんあり、平塚さんは大きな不安を抱えていたのですが「雪村さん自身が全て体験してこられたことだと思ったら何も怖くなくて、共演する俳優さんもベテランの方ばかりだったので力を借りるつもりで挑ませていただきました。」と撮影前の気持ちを教えてくれました。

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初の絡みシーンは放心状態で涙が止まらなかった

SM嬢や風俗を転々とするシーンなどクランクインからハードな撮影が続いたという平塚さんは「SMのシーンは何の戸惑いもなく、かっこつけてやろうと思っていました。」と言い、指導に来ていた実際のSM嬢の方から筋が良いと褒められたそうです。監督から撮影するかどうかを委ねられたSM嬢としてのあるシーンについても、平塚さんは雪村さんの人生の一部なのでと厭わずに挑んだそうです。

覚悟を決めて撮影に臨んでいた平塚さんですが風俗店の面接のシーンで店長役の川瀬陽太さんとの絡みの撮影の際に「カットがかかった瞬間に放心状態で涙が止まらなくて、川瀬さんにご迷惑をかけしてしまったんです。」と話していました。「全裸になる事は全然大丈夫だと思っていたのですが、演技に加えて触られることで頭と体がついていかない状態でした。」と当時の様子を話し、川瀬さんのお陰で撮影を乗り超えられたと感謝の気持ちをあらわしていました。

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カメラマンと一心同体の撮影

映画『私は絶対許さない』は「POV方式」で撮影されていて、ほとんどの映像がカメラの視線と登場人物の視線を一致させるカメラワークによるものです。

撮影方法について平塚さんに聞いたところ、棒を取り付けたカメラを平塚さんの顔の前に出して、隣にカメラマンが立ち、カメラマンが平塚さんと全く同じ動きをしていたそうです。「あまりにも動きが激しい撮影の時はカメラマンにしがみついて演じている部分もありました。」と二人三脚を超えて一心同体での撮影だったことを教えてくれました。葉子の夫役の佐野史郎さんについて「(葉子への)歪んだ愛情を演じきっていました。目が全然笑っていなくて震え上がる位、怖かったです。」と話しながら、佐野さん自身は「とても優しくて全部任せてくれたらいいよと言ってくださいました。」と振り返っていました。

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強く生きる希望になる映画

映画『私は絶対許さない』は冒頭から衝撃的なシーンで完全主観目線の映像が続くので、性被害にあっている被害者の目線で見えているものがスクリーンに映り続けます。

平塚さんは「勇気を出して見に来て下さった方は傷つけてしまうかもしれません。雪村さんは自分がしたいわけではなく受けてしまった性犯罪によって、180度変わった人生でこの生き方を選びました。雪村さんの強さや生き方を見ることで女性は得るものがあると思います。」と強く語り「完全主観目線なので本当に自分が性被害を受けているように感じる部分がたくさんあると思います。被害者の気持ちになってみる体験ができる映画だと思います。」と男女問わずたくさんの方にこの映画を観てもらいたいと熱く語っていました。

『私は絶対許さない』は名古屋シネマスコーレで上映

映画『私は絶対許さない』はは名古屋駅のシネマスコーレで2週間に渡って上映されます。上映期間、上映時間は以下の通りです。

上映スケジュールと上映時間

4月14日(土)~4月20日(金)14:40上映
4月21日(土)~4月27日(金)14:00上映

シネマスコーレ

Address:名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1階

Tel:052-452-6036

名古屋市中村区椿町8-12
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作品概要

『私は絶対許さない』

監督: 和田秀樹

出演: 平塚千瑛、西川可奈子、隆大介、佐野史郎、美保純、友川カズキ、白川和子、吉澤健、三上寛、奥野瑛太、川瀬陽太、東てる美、児島美ゆき、南美希子

脚本: 黒沢久子

原作: 雪村葉子(ブックマン社)

主題歌: 出口陽 「迷宮」

音楽: 三枝成彰

配給: 緑鐵

2018年 / DCP / 5.1ch / 119 min

©「私は絶対許さない」製作委員会

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