綾野剛さんとの立て続けのラブシーン撮影を振り返る「(俺の発言は)綾野が通訳」映画『星と月は天の穴』荒井晴彦監督と咲耶さんが舞台挨拶に登壇
12月19日(金)より公開となる映画『星と月は天の穴』は日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦が監督を務め、綾野剛さんが主演し、吉行淳之介氏による芸術選奨文部大臣受賞作品を映画化した作品です。妻に逃げられて以来10年、独身のまま40代を迎えた小説家の矢添が、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで「精神的な愛の可能性」を探求する中で、画廊で運命的に出会った大学生の瀬川紀子と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が揺れ始める物語です。公開前に名古屋の伏見ミリオン座で、『星と月は天の穴』の先行上映会が行われ、荒井晴彦監督と本作でヒロイン・瀬川紀子を演じた咲耶さんによる舞台挨拶が行われました。(2025年12月11日)
新着情報
Contents
咲耶さんは名古屋でひつまぶしを初体験!人生二度目の舞台挨拶
映画『星と月は天の穴』は綾野 剛さんが主演し、これまでに見せたことのない枯れかけた男の色気を発露、過去のトラウマから、女性を愛すること、愛されることを恐れながらも求めてしまう、心と体の矛盾に揺れる滑稽で切ない唯一無二のキャラクターを演じています。脚本・監督をつとめた荒井晴彦さんにとって長年の念願だった吉行淳之介氏による芸術選奨文部大臣受賞作品を映画化した作品で、過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代小説家の日常を、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら綴っています。
綾野さん演じる主人公の矢添克二と出会う大学生・紀子を演じるのは、新星の咲耶さん。女性を拒む矢添の心に無邪気に足を踏み入れていきます。矢添のなじみの娼婦・千枝子を田中麗奈さんが演じ、綾野さん演じる矢添との絶妙な駆け引きで、女優としての新境地を切り開いています。さらに、柄本佑さん、岬あかりさん、MINAMOさん、宮下順子さんらが脇を固めています。
名古屋の伏見ミリオン座で行われた先行上映会の上映前に荒井晴彦監督と本作でヒロイン 瀬川紀子を演じた咲耶さんによる舞台挨拶が行われました。この日が人生で二度目の舞台挨拶であり、初めて名古屋に来たという咲耶さんは満席の場内を見渡し「こんなにたくさんいらっしゃると思ってなかったです。」と嬉しそうな表情を見せました。初名古屋の印象を聞かれると「道が広いなぁと思って…なんだか別の街に来た感じがしました。あと、先ほどお昼に初めてひつまぶしを食べました!とてもおいしかったです。」と笑顔で答えました。

咲耶さんの発言を受けて荒井監督は「10月に一度名古屋に来て、その時にあんかけスパゲッティを食べたんだけど…完食できなかった」と言いにくそうに苦笑いしていました。名古屋独特のピリ辛が癖になるあんかけスパゲッティの味は荒井監督の口には合わなかったようですが、「今日は悪口禁止です」とMCに諭され、それ以上は言葉を濁し、会場の笑いを誘っていました。
〈関連記事〉
「栩谷は荒井監督を観察しながら丁寧に形成」映画『花腐し』荒井晴彦監督と主演の綾野剛さんに名古屋でインタビュー
伏見ミリオン座で開催の映画『花腐し』名古屋先行上映会 荒井晴彦監督と綾野剛さんが舞台挨拶に登壇
咲耶さん「オーディション落ちたら私のせい」母・広田レオナさんからの言葉を紹介
荒井監督の第一印象について咲耶さんは「オーディションを受ける前は荒井さんってちょっと怖いのかなというイメージがあったり、気難しい方なのかなとか思いつつ、母(広田レオナ)から、オーディションに行く前に言われたことがあって…昔から私の母と荒井さんが知り合いで、『私、もしかしたら荒井に嫌われてるかもしれないから、オーディション落ちたら私のせいだと思う、ごめん。』って(笑)。でも、実際にオーディションでお会いしたらイメージが変わりまして、現場でもご一緒して、荒井さんはとってもチャーミングというか、かわいいおじいちゃんだなって印象に今はなっています。」とコメントしました。
荒井監督は、幾度となく繰り返した紀子のオーディションの最後に現れた咲耶について「やっと現れた、これだこれだ、って思って。見た瞬間にもう決まりだった。」という。さらには、映画の撮影に不慣れだった咲耶さんについて、「いや、いい根性してるなと思いました。」と語った。そして、撮影中の話となり咲耶さんは「荒井組はとても温かく、映画の撮影自体は毎日楽しかったんですけど、一番大変だったのは、立て続けにラブシーンを3つのシチュエーションで会話も含めて丸一日朝から晩まで撮影した日があって、その日はハードでしたね、体力的にも。ずーっと前貼りをしていて、おなかが出ないように食事もあまりとらず、飲み物も控え、神経も張りつめていたので、途中で集中力が切れてしまい、少し現場を止めてしまったことがありました」と語ると、荒井監督もその時は「(咲耶の)回復を待った」と優しく振り返りました。
〈関連記事〉
中部電力MIRAI TOWERをバックにオアシス21に登場!岡田准一さん&綾野剛さん&藤井道人監督が映画『最後まで行く』ロケ地に緊急凱旋!!
「東京じゃ絶対できない」撮影を振り返る 岡田准一さん、綾野剛さん、藤井道人監督が“名古屋まで行く”映画『最後まで行く』舞台挨拶
綾野剛さんが荒井監督の言葉をわかりやすく説明「ものすごく頼りになる先輩」
綾野さんとの初共演について「ものすごく頼りになる先輩で、私がほとんど素人に近いものですから、技術的な面ですとか、メンタルの面ですとか、たくさんアドバイスをくださって。例えば、荒井さんが演出されるときにあまり名言されず、結構文学的な言い回しをされるんですけど、私が頭の中で?となってしまってるときに、綾野さんが『荒井さん今こういうことが言いたかったんだと思う』とか、わかりやすく説明してくださったり、撮影している中で演出が急に変わって、お芝居を変えてくださいって言われたときの対応のコツだったり、そういった技術的な面でもサポートしていただいて、大変ありがたかったです。綾野さんがお相手で幸運でした。」と咲耶さん。荒井監督も「色々考えてくる人なので。(俺の発言は)綾野が通訳してくれるし(笑)」と語り、綾野さんへの信頼の厚さが伺えました。
最後に咲耶さんはこれから映画を観る観客へ「矢添さんのセリフなんですけど『隠していたものが顕れたとき一つのことは終わるのさ。そしてまた別のことが始まる』というのがあるんですけど、それはこの物語の登場人物全員に当てはまる台詞で、それがいったい何なのかというところに注目して見てほしいです。」と見どころを伝えつつ、「全編モノクロで、純文学が原作で、荒井さんが監督・脚本で、少し堅苦しいイメージを抱かれる方も多いと思うんですが、実は結構笑えます。私自身この作品は、割とコメディだなと思っています。気楽に、観る文学、読む映画…これは綾野さんの言葉をお借りしているんですけれども、そういう気持ちで見ていただけたらいいなと思います。」とコメントしました。
荒井監督は「普通(脚本を書くときは原作の)粗さがしをして、「原作バスター」とか言われてるんだけど、好きなもの(原作)は、なんていうか…Love is blindで、本作はほとんど原作どおり。2行ぐらいかな、原作じゃないのは。それがどこか…それが、1969年に設定を変えた理由です。ぜひ、宣伝してください。次回作に繋がるか運命がかかっているんで。もうすぐ80歳、寿命とも戦わないといけないし、まだまだ撮りたいものがいっぱいあるので、よろしくお願いします。」と荒井節の効いたメッセージで締めくくりました。
作品概要
12 月 19 日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
出演:綾野 剛 咲耶 岬あかり 吉岡睦雄 MINAMO 原一男 / 柄本佑 / 宮下順子 田中麗奈
脚本・監督 荒井晴彦
原作 吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
プロデューサー:清水真由美 田辺隆史
配給 ハピネットファントム・スタジオ
©️ 2025「星と月は天の穴」製作委員会
https://happinet-phantom.com/hoshitsuki_film/