「当時を生きた人々の心情を体感」映画『雪風 YUKIKAZE』先行上映会 in 名古屋 竹野内豊さん、奥平大兼さん、山内圭哉さんが舞台挨拶に登壇
8月15日(金)に公開となる映画『雪風 YUKIKAZE』は戦後80年の節目に描かれる、実在の駆逐艦「雪風」を巡る壮大なヒューマンドラマです。主演の竹野内豊さんが演じる艦長・寺澤一利の下、苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た“幸運艦”と呼ばれた一隻の駆逐艦「雪風」。共演には下士官・先任伍長役の玉木宏さん、若き水雷員・井上壮太役の奥平大兼さん、さらに當真あみさん、田中麗奈さん、中井貴一さん、山内圭哉さんら豪華俳優陣が集結しています。「雪風」の“生きて還す”という使命感を支えるキャストたちの熱演、緊迫感ある戦闘シーン、そして“命をつなぐ物語”として、平和への願いを強く訴えかける一作です。

名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで、映画『雪風 YUKIKAZE』の舞台挨拶付き先行上映会が開催されました。上映前の舞台挨拶に竹野内豊さん、奥平大兼さん、山内圭哉さんが登壇し、名古屋に纏わるトークで観客を和ませ、作品に込めた熱い想いや撮影時のエピソードを語りました。(取材日:2025年8月4日)
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ひつまぶし、あんかけスパゲティ、ブラジルの人が焼く鶏 名古屋メシトークもたっぷり
映画『雪風 YUKIKAZE』の舞台挨拶付き先行上映会が名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われ、艦長・寺沢和俊役の竹野内豊さん、水雷員・井上颯太役の奥平大兼さん、水雷長・佐々木役の山内圭哉さんの3名が登壇しました。満席の客席から大きな拍手で迎えられ、登壇者が話す度に拍手が起きたり、それぞれの発言に客席からリアクションが起きるなど和やかなムードで進んでいきました。
竹野内さんは「皆さんと直接お会いできるタイミングはなかなかない」と語り、「本日は大変暑い中、お越しいただき本当にありがとうございます」と感謝を述べました。奥平さんが「実は名古屋に来るのが今日が初めて」というと、驚いた様子と「ようこそ名古屋へ」と言わんばかりの喜びのリアクションが客席から起き「先ほど、うなぎもいただきました」と笑顔で話していました。山内さんが話し始めるや否や客席から笑いが起き「何が可笑しいの?何も面白いこと言ってない」などとツッコミながら「妻が名古屋出身で、西大須のスケートリンクの裏のあたりです。年に何度か来ています」と話して進んでいきました。
続いて「名古屋と言えば?」と聞かれた竹野内豊さんは「名古屋といえば“ひつまぶし”」と即答し、「大好きなんです」と笑顔で話しました。さらに「東京でも食べるけど、名古屋の“ひつまぶし”、本場は美味しいですね!焼いている香ばしい感じが大好きです」とお弁当に食べたことも教えてくれました。
初めての名古屋の奥平さんは、「名古屋に来ることが決まってから“あんかけスパゲティ”が食べたくて」と気になっていたそうですが、いざ名古屋に来てみると、地元の方々からは「他にもあるよ」と言われて微妙なリアクションだったことに驚いた様子で「でもやっぱり、“あんかけスパゲティ”が食べたいです」と宣言。舞台挨拶後に“あんかけスパゲティ”を食べることができたのでしょうか?大須によく行くという山内さんは「大須の商店街の中でブラジルの人が焼いてる鶏があって、あれめちゃくちゃ美味いですよ。クリスマスとか行列です」と紹介し、ぜひ食べてみてほしいとアピールしていました。鶏の丸焼きが名物のブラジル料理店オッソブラジルですかね。山内さんは「絶対行ってください、めちゃくちゃ美味いから」と力を込めて観客におすすめしていました。
「“必ず生きて帰る、生きて還す、命を繋げていく”という大きなテーマ」
竹野内さんは「脚本を初めて読んだとき“これまでにない戦争映画”だなと感じました」と話し、「“必ず生きて帰る、生きて還す、命を繋げていく”ということが大きなテーマになっていました」と振り返り、戦後80年というタイミングで多くの方に観てもらうことには意味があると語りました。また「艦長という役の背負っていた重責は想像を絶するもの。乗員を演じてくださったキャストの方々が役に没頭している姿を見て、刺激を受けて、みんなに支えられて艦長にしていただけた感じでした」と話し、作品のテーマと真摯に向き合っていた姿勢がうかがえました。
奥平さんは「当時のことについて、知らないことが多すぎた」と本作に関わって感じたと言い「歴史について勉強させてもらって、知っておいたほうがいいことだと感じました」と振り返りました。「日本人として知っておいたほうがいいこと、大人になって、子どもができたら、子どもにも伝えたい」と思いながら演じていたことを教えてくれました。
山内さんは「緊張と緩和の、緩和の部分の描き方が独特でリアリティがあって、いいなと思いました」と脚本を読んだ時の印象を話し、楽しく撮影に臨んだことを話しました。撮影現場でのエピソードについて話が及ぶと「僕らの仕事の醍醐味はそれぞれの時代を疑似体験できることだと思います」と話し出し、死が間近にあった当時について「本当につらいんです」と撮影中の心理状態を伝えました。さらに「現場は男ばかりでだんだん祭りみたいになって、久しぶりに男子校みたいな感じ、おかしくなっていくんです」と言い「楽しいこととせつないことを行ったり来たりしていました」と話しました。
竹野内さんは山内さんについて「撮影現場でも和やかないい空気感を作ってくれるので、数々の場面で助けられました」と言い「試写を見ていて、せつなさもあるんですよね」と話しだすと、ネタバレが気になったのか口ごもる場面もありました。山内さんは「船の上で逃げ場もなく、緊張感が張り詰めている場所ですし、どこか楽しく、緩和を大事にして散らしていたのではないか」と当時の状況と撮影現場の雰囲気がリンクしていた部分もあるのではと加えました。
竹野内さんは時間を気にしながらも「対空戦闘用意なんて号令をかけて、30分後、1時間後には誰もいないかもしれない世界。緊迫にはとても耐えられない、仲間たちと励まし合い、時には上下関係なく冗談を言ったりしないと、とてもじゃないけれど最前線では戦えない、正気ではいられない」と当時の心境を慮ると、山内さんは「正気を保つために、冷静な艦長の演技が僕らを浮き彫りにしていることも楽しんでくれたら」と話しました。
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サイパン島で見た光景が忘れられない「バトンを受け取るべきなのではないか」
舞台挨拶の終盤には、登壇者それぞれから観客へのメッセージが送られました。山内さんは「80年、戦争をしていないことは凄いこと」と言い「この映画が100年、120年、200年と戦争をしない”という選択を続けていくきっかけになればいいなと思っています」と力強く伝えました。奥平さんは、映画を通してたくさんの新しいことを知ったと言い「映画は映画として楽しみつつ、いろいろなことを知って、繋いでいってくれる人になってもらえたら嬉しいです」と思いを言葉にしました。
最後に竹野内さんは14、5年前に別の戦争映画で、サイパン島のジャングルの奥地の戦地を巡ったことがあると話し「時が止まっている状態で、今でも終わっていないと思います」と話しました。当時の建物や残っている弾痕の数など、そこで見た光景を言葉にし「最前線で戦うことがどれだけの恐ろしさかわかると思う」と伝えました。戦後80年、だんだんと戦争の実体験を聞くことができなくなってきていることに言及し、竹野内さんは「人々の意識から戦争の現実味が薄れて行く中で、人生をかけて平和を伝えてきてくださった方々からバトンを受け取るべきなのではないかと思います。当時を生きた人々の心情をスクリーンの中から体感することで、その情景が多くの人の心に深く残るのではないかと思います」と観客に力強く語り掛けました。
マスコミ向けのフォトセッションに続き、竹野内さん、奥平さん、山内さんの3人は客席の最前列に座り、観客と一緒に記念撮影を行いました。その後、改めて舞台上から観客に感謝の気持ちを込めて一礼し、観客たちは3人の姿が見えなくなるまで手を振るなどしていました。たくさんの話を聞いた後に本編を鑑賞することができる舞台挨拶付き上映は、来場者にとって特別な鑑賞体験となったのではないでしょうか?
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作品概要
2025年8月15日(金)公開
監督:山田敏久
出演:竹野内豊 玉木宏 奥平大兼 當真あみ 田中麗奈 益岡徹 石丸幹二
主題歌:「手紙」Uru(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/バンダイナムコフィルムワークス
©️2025 Yukikaze Partners.