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2026-06-30

「観終わったあとに『誰が好き?』と語りたくなる映画」 シネマスコーレ坪井支配人が語る『赤い糸 輪廻のひみつ』の魅力


 

6月27日(土)から7月10日(金)までシネマスコーレで上映中の台湾映画『赤い糸 輪廻のひみつ』は『あの頃、君を追いかけた』で知られるギデンズ・コー監督が手掛けた、輪廻転生と”赤い糸”をテーマにしたファンタジーラブストーリー。2023年12月に台湾映画社、台湾映画同好会の配給で公開され、口コミで人気を広げながら全国のミニシアターへと上映館を拡大。2025年11月末に一度は上映権が終了したものの、再び2027年4月末までの期間限定上映権を取得し、現在も劇場上映が続いています。なお、現時点で配信・ソフト化の予定はなく、日本では映画館でしか観ることのできない一本です。

シネマスコーレでの上映2日目にシネマスコーレ支配人・坪井篤史さんによる「おまけトーク」が行われました。上映は補助席も出るほどの満席状態で、シネマスコーレでの再上映を心待ちにしていたファンが多く集まっていました。トークでは上映実現の裏側から、ギデンズ・コー監督の魅力、そして「キャラクター愛」にあふれた作品づくりまで、坪井支配人ならではの視点で語られ、7月11日(土)から公開予定の『ギデンズ・コーの功夫(カンフー)』や“ギデンズ・コー デー”、トークショーの予定なども紹介しました。(取材日:2026年6月28日)

「観終わったあと、誰が好きだった?」と語りたくなる キャラクター愛にあふれた傑作

『赤い糸 輪廻のひみつ』は、『あの頃、君を追いかけた』で知られるギデンズ・コー監督が、台湾で親しまれる縁結びの神様「月老(ユエラオ)」をモチーフに描いた純愛冥界ファンタジーです。主人公・シャオルンは落雷事故で命を落とし、死後の世界で人々を赤い糸で結ぶ”月老”として働くことになります。

そこで相棒となるのが、天真らんまんで真っすぐな少女・ピンキー。一方、現世にはシャオルンが生前に愛した恋人・シャオミーが残されていました。失われた記憶を少しずつ取り戻しながら、生前に果たせなかった約束へ向き合っていく姿を軸に、恋愛、コメディ、ホラー、アクション、ファンタジーが縦横無尽に交差し、最後には大きな感動へと導いていきます。

坪井支配人は「主人公3人は大人なんですが、心は子どものままなんですよね。それが本当に魅力なんです」と作品を紹介。「ギデンズ・コー監督自身がそういう人。好きなものを全部映画に詰め込んでしまう、とてもピュアな監督なんです」と、その創作スタイルにも触れました。さらに3人の主要キャラクター以外にも魅力的なキャラクターがたくさん登場することに触れ「映画を観終わったあと、『誰が好きだった?』と話したくなる映画なんです」と笑顔で語り、自身は「ピンキー推し」と告白。

主人公たちだけでなく、敵キャラクターの牛頭と馬頭、日本のホラー映画を思わせるキャラクターや日本のイメージとは異なる造形の鬼など、数多くの登場人物それぞれに愛情が注がれていることを熱弁しました。「エンドロールまでキャラクター愛を感じられる作品です。主要人物だけでなく、どんなキャラクターにも背景があり、思わずお気に入りを見つけたくなる映画なんですよ」と、作品最大の魅力を語りました。

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ギデンズ・コー監督だからこそ生まれた唯一無二のエンターテインメント

『赤い糸 輪廻のひみつ』は原作がある作品ではなく、ギデンズ・コー監督自身によるオリジナル脚本です。坪井支配人は、「監督自身が原作なので、自分の好きなことを全部できるんです」と語り、映画や漫画、とりわけ「週刊少年ジャンプ」の作品が好きなことが映画全体から伝わってくると分析しました。鬼に輪を投げるシーンについて、1980年代香港映画を思わせる鬼のビジュアル、さらにはポップな楽曲に乗せて赤い糸で人と人を結んでいく躍動感あふれる映像はセンスの塊で、「好き」が詰まった演出の数々を紹介。また「バトルになると思わせておいて、クライマックスの解決方法が〇〇なんですよ」と熱弁し、「こんな壮大な輪廻転生の物語なのに、最後はとてもピュアな恋愛映画になる。そのバランス感覚がすごい」と絶賛しました。

坪井さんは、『少林サッカー』『カンフーハッスル』などで知られる香港映画界の鬼才、チャウ・シンチー監督にも言及。「ばかばかしいことを大真面目にやり切るところや、一人ひとりのキャラクターへの深い愛情は、ギデンズ・コー監督にも共通していると思います」と語り、アジア映画ファンなら思わずうなずく視点から作品の魅力を分析しました。ギデンズ・コー監督のチャウ・シンチー監督へのリスペクトを語りながら、唯一無二のエンターテインメント作品であることを強調しました。

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シネマスコーレと『赤い糸 輪廻のひみつ』の出会い 「映画館でしか観られない」ことに価値がある

坪井支配人は、『赤い糸 輪廻のひみつ』との出会いについても振り返ります。2023年夏頃、上映の相談を受けた際、実は作品を観る前から上映を決めていたと明かしました。シネマスコーレは開館当初から中国、台湾、香港、韓国、タイなどアジア映画を積極的に紹介してきた劇場。なかでも坪井支配人の香港映画への思い入れは強く、「大手シネコンでは上映が難しい作品を届けること」が劇場の役割だと語ります。ギデンズ・コー監督作品との縁も深く、『あの頃、君を追いかけた』は全国公開作品でしたが、シネマスコーレでは『怪怪怪怪物!』を上映。「こんな映画も撮れる監督なんだ」と驚き、「将来、大きな監督になる」と確信したそうで「もうギデンズ・コー監督作品をシネマスコーレでは上映できなくなるかもしれないと思っていました。」と話し、今回、再び作品を上映できたことを「本当にうれしかった」と語りました。

本作は現在も配信やソフト化の予定がなく、劇場でしか鑑賞できません。坪井支配人は、「今は”待てば配信される”と思う映画ファンも多い時代ですが、この作品は違います」と話し、「映画館でしか観られないからこそ価値がある」と力を込めました。『赤い糸 輪廻のひみつ』は全国のミニシアターを巡回する形で上映が続き、口コミによって少しずつ人気を拡大。上映権終了が近づいた再上映では満席が続くなど、異例のロングランヒットとなっています。「台湾映画社さん、台湾映画同好会さんが全国のミニシアターで上映しようと考えたこと自体が素晴らしいと思います。『どこの映画館で観たか』まで思い出になる作品なんです。」と来場客に語り掛けました。

シネマスコーレでは7月10日まで『赤い糸 輪廻のひみつ』を上映予定。その後、7月11日からはギデンズ・コー監督最新作『ギデンズ・コーの功夫(カンフー)』も公開されます。『ギデンズ・コーの功夫(カンフー)』について坪井支配人は「『赤い糸 輪廻のひみつ』を観たイメージで行くと、いい意味で裏切られる作品です。ものすごいパワーがあります。」とと伝え、7月24日(金)には両作品を続けて鑑賞できる「ギデンズ・コー デイ」、7月26日(日)には台湾映画社・葉山さんによるトークイベントも予定されていることが紹介され、最後は「映画館で映画を観ること自体が貴重な時代になりました。だからこそ、この作品との一期一会をぜひ楽しんでください」と呼びかけ、温かな拍手の中でトークは締めくくられました。

シネマスコーレではオンライン座席予約が可能です。鑑賞予定日が決まっている方は、早めのチケット購入をお勧めします。

シネマスコーレ

オンライン座席予約はこちら

Address:名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1階

名古屋市中村区椿町8-12

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作品概要

『赤い糸 輪廻のひみつ』

6月27日(土)より7月10日(金)までよりシネマスコーレで公開

監督・脚本:ギデンズ・コー

キャスト:クー・チェンドン、ビビアン・ソン、ワン・ジン、マー・ジーシアン

2021年/台湾/128分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:月老 Till We Meet Again

後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター

字幕翻訳:神部明世

配給:台湾映画社、台湾映画同好会

公式HP:https://taiwanfilm.net/yuelao/

X&Instagram:@yuelao_jp @yuelao.kungfu_jp

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