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2026-06-18

中部国際空港で撮影!緊迫の税関シーンにも注目!初の母親役の有村架純さん主演映画『マジカル・シークレット・ツアー』天野千尋監督にオンラインインタビュー


 

6月19日(金)から全国公開となる映画『マジカル・シークレット・ツアー』は出会うはずもなかった3人の女性が“金の密輸”という犯罪行為を通して絆を深め、それぞれの人生を取り戻していく姿が描かれた違法なのに痛快なエンタテインメント作品です。映画『ミセス・ノイズィ』(2020年公開)や映画『佐藤さんと佐藤さん』(2025年公開)の天野千尋監督が、2017年に中部国際空港(セントレア)で金の密輸をした主婦たちが逮捕されたという実際の事件から着想を得て、盟友の熊谷まどかさんと共同で脚本を執筆。シンガポールでロケを敢行し、タイトル通りにキラキラとしつつ危うい金密輸の旅路を描いた映画です。夫の横領と失業を知った二児の母:和歌子を有村架純さん、借金を抱える研究員:清恵を黒木華さん、キャバ嬢で未婚の妊婦:麻由を南沙良さんが演じ、塩野瑛久さん、斎藤工さん、青木柚さんなどのほか、『ミセス・ノイズィ』で主人公を演じた篠原ゆき子さんなど豪華なメンバーが出演しています。それぞれキャラが立っていて、どの人に共感や反発心を抱くのか…という鑑賞後の語らいも楽しめそうな作品です。

映画『マジカル・シークレット・ツアー』の公開前に愛知県出身の天野監督がオンラインインタビューに応え、キャラクター形成の秘話や、中部国際空港での撮影などについて話しました。(取材日:2026年6月10日)

「主婦が密輸?」実在の金密輸事件から着想 キャラクターは天野監督自身の体験や意外なバイト経験から誕生

これまで全く異なる境遇で生きてきた3人の女性が金の密輸を通じて友情を育み、それぞれの人生を取り戻していく姿を描いた映画『マジカル・シークレット・ツアー』は、2017年に起こった主婦たちによる金の密輸事件から着想を得たオリジナルドラマです。中部国際空港で下着に金塊を忍ばせて金を密輸した主婦たちが逮捕されたというニュースは当時、世間を騒がせました。

天野監督にその事件に心惹かれた理由を伺うと、「当時私は子育て中で、映画の仕事も止まってしまい、専業主婦のような感じでした。犯罪なのでダメなのは大前提ですが、主婦がこんなことするなんて『やるじゃん』と、今までの固定観念が裏切られる感覚がありました。私自身、主婦は大きなお金を動かしたり、犯罪を企てたりしない存在だと無意識に思い込んでいたことに気付かされたのです。実際の事件を生かしつつ、オリジナルのキャラクターを生み出して、ドラマを作りたいと考えました」と話しました。実際に逮捕された人物やその背景とは別の、架空の物語を作りあげていったことを教えてくれました。

登場する女性のキャラクターについて天野監督は「企画のスタートが、いかにも平凡な主婦が大きなお金を動かす犯罪に絡む、というギャップに面白さを感じていたので、主人公は『ザ・平凡な主婦』というキャラクターにしたいと考え、二児の母で専業主婦という設定にしました。私自身が子連れの母親として生活する中で、「母親とはこういうもの」いう周りからの視線に居心地の悪さを感じていたこともあり、和歌子の境遇には自分が感じていることが投影されている部分があります」と有村架純さん演じる和歌子について話しました。

黒木華さん演じる清恵は、大学の研究員という知識人で、一見すると闇バイトに手を染めるタイプには見えません。その清恵の人物造形について聞くと天野監督は「2018年頃に、大学の医学部で研究の実験で使うショウジョウバエの餌をカレー鍋みたいな器具で作るアルバイトをした時期がありました」と意外な話を口にしました。そして「そのときに、周りで働いている研究者の方々の多くが任期つきの雇用で、結果を出さないと先が見えない不安定な状況で重圧を抱えていることを知りました。医学部の研究者というのはエリートで安定している印象でしたが、特有の生きづらさを抱えていると感じました」と話し、和歌子とはまた違う行き詰まったキャラクターにしたと語りました。

登場人物それぞれのキャラクターに多面性があることに触れると、天野監督は「専業主婦や研究員やキャバ嬢など、表に貼られている肩書みたいなものにでイメージされるだけじゃない人物にしたいと思いました。共同脚本の熊谷まどかさんと、肩書を除いてどういう人間として描くか、時間をかけて話し合いました」と二コリ。研究員の清恵に意外な趣味があったり、キャバ嬢の麻由(南沙良さん)は毒親(篠原ゆき子さん)の問題を抱えているなど、劇中でさまざまな人間ドラマが交錯します。

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有村架純さん初の母親役 赤ちゃんの抱っこやオムツ交換を事前に練習 「本物の税関!?」緊張感あふれる税関セットでのシーンにハラハラ!

本作『マジカル・シークレット・ツアー』で有村架純さんは初の母親役を演じます。しかも二児の母親ということで役作りがハードだったのではと質問すると天野監督は「リハーサルでは、赤ちゃんの抱っこやオムツ交換の練習をしました。最初は怖々でしたがどんどん慣れて”お母さんらしさ”が出てきました」と微笑みました。また「息子役の紀汰くんと仲よくなって撮影以外でもお母さんみたいに世話をする感じで、本物の母子のような時間を過ごしている印象でしたね」と太鼓判を押しました。

本作では金をシンガポールで手に入れるというストーリーのため、実際にシンガポールでの撮影が敢行されました。煌びやかな夜景や、エキゾチックなインド街など旅情も堪能できます。シンガポールへの”シークレット・ツアー”によって3人組がイキイキ、キラキラ輝いていく姿は痛快。人生に行き詰まりを感じていた女性たちが、本来の自分になっていく様子に心が掴まれます。劇伴もピッタリで女性たちの心模様が手にとるように感じられます。このシンガポールの撮影は、現地スタッフとの連携もよく10日ほどの滞在で、撮影期間は1週間程度だったそうで、1週間で撮りきれたことに驚きを表すと、天野監督は「一部、日本で撮影したところがあります。美術部の皆さんのおかげで違和感なくできました」と教えてくれました。

密輸で、一番ハラハラドキドキするのは税関でのシーン。実際の税関を撮影のために借りることはできなかったそうですが、そこも美術部スタッフが腕を振るって作ったそうです。天野監督が「本物の税関だ!」と驚くほどリアルな税関を再現したセットの出来栄えと、緊張感あふれる税関検査のシーンにご注目ください。税関について天野監督は、脚本の段階から何度も取材していたそうで、脚本のリアリティが深まったと感謝を述べました。加えて「映画では最初は密輸が成功してしまっているので、どこまで税関の方々が協力してくれるのかと心配でした。でも全面的にバックアップしてくださり、先日は東京・羽田空港でのイベントまで企画できて…複雑な気分ですが、ありがたいです」と素直な気持ちを明かしました。

中部国際空港セントレアの撮影では天野監督の友人も出演?椎名林檎さんの楽曲『ありあまる富』に込めた想い

愛知県出身の天野監督。地元の中部国際空港(セントレア)で起きた事件ということで、本作でも中部国際空港がロケ地として登場します。スクリーン越しに見慣れた場所が映るのを見る楽しさがあります。出発ロビーとスカイデッキのほか複数の場所で撮影したそうなのでお見逃しなく。セントレアでの撮影で、東海圏のエキストラが多く参加したのではないかと尋ねると、天野監督は「たくさんの方に来てもらいましたし、国際空港に見えるようにいろんなルーツの方に参加いただきました」と言い、「私も愛知出身なので、友達などにも来てもらいました。背景にぼんやり映っているかな」とスカイデッキのシーンについて語るとき顔をほころばせました。

セントレアでは、映画『マジカル・シークレット・ツアー』の公開に先立ち、6月13日土曜日から公開日の6月19日金曜までの期間、空港内の第1ターミナル4階イベントプラザでプロモーションイベントが実施されます。セントレアで撮影されたシーンのスチール写真をパネルで展示するほか、映画プロモーションビデオの放映などが企画されています。

現在、金関連のニュースが報道されることが少なくありません。そんなタイミングでの公開について天野監督は「この映画のきっかけになった2017年も金の密輸が増加していた時期でした。最近も金の価格が値上がりし、それに伴って金の密輸が増加しているそうです」と声を落としました。「彼女たちにとっては密輸は生き抜くための手段になっていますが、犯罪は犯罪です。そこを許してはいけないです。」と吐露しました。

劇中で、金の密輸という大それた犯罪に手を染めた専業主婦・研究員・キャバクラ嬢の3人がそれぞれの結末を迎えますが、エンドロールで流れる椎名林檎さんの楽曲『ありあまる富』が彼女たちを優しく包み込みます。「ありあまる富」は2009年に発売され、多くのアーティストにカバーされるなど熱い支持を得ている楽曲です。企画当時から、この曲をイメージしていたのか質問すると、天野監督は「最初からではないですね。画(映像)が繋がって、全体像が見えてきたときに、この曲が映画の最後にかかったら、一歩を踏み出す和歌子たちの人生をそっと肯定してくれるような感覚がありました」と明かし、「犯罪は犯罪」と思いながらも、一方で「和歌子たちが許される気がしたんです」と結びました。苦境にある女性たちが、一つの行動を通して自分の生活や環境を打破しようとする姿に貴方は何を感じるでしょうか。映画『マジカル・シークレット・ツアー』にご期待ください。

作品概要

映画『マジカル・シークレット・ツアー』

6月19日(金)全国公開

出演: 有村架純 黒木 華 / 南 沙良 塩野瑛久 青木 柚 / 斎藤 工

監督:天野千尋

脚本:天野千尋 熊⾕まどか 音楽:侘美秀俊

主題歌:『ありあまる富』椎名林檎(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)

製作幹事:murmur ⽇本映画放送 企画:カラーバード 制作プロダクション:エピスコープ

配給:アスミック・エース

公式サイト: https://magicalsecrettour.asmik-ace.co.jp

公式 X:@magical_0619

公式 Instagram:@magicalsecrettour_movie

©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会


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