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2017-09-02

【9/9~】ドキュメンタリー映画『禅と骨』が観られる名古屋の映画館


京都・嵐山にある天龍寺の禅僧として晩年を過ごした日系アメリカ人のヘンリ・ミトワを知っていますか?映画『禅と骨』は彼の波乱に満ちた人生や晩年に夢を追いかける姿を描いたドキュメンタリー作品です。一般的なドキュメンタリーのように人物を知るだけにとどまらない『禅と骨』が観られる名古屋の映画館を紹介します。名古屋での公開は9月9日からです。

 

『ヨコハマメリー』の中村高寛監督 最新作

2006年に公開された『ヨコハマメリー』は顔を白く塗り“ハマのメリーさん”と呼ばれた伝説の娼婦の半生を追った中村高寛監督の初ドキュメンタリー作品です。公開時に大きな注目を集めた『ヨコハマメリー』ですが、制作に5年の歳月がかかったそうです。2作目となる『禅と骨』は前作よりもさらに長い8年という制作期間を経て完成しました。過去の写真や資料映像、再現ドラマやアニメーションなど様々な要素が織り交ぜられた作品となっています。ドラマパートで青年時代のミトワさんを演じるのはウエンツ瑛士さん、ミトワさんのお母さん役に余貴美子さん、ほかにも佐野史郎さんや永瀬正敏さんがミトワさんにかかわる人物として出演しています。

ヘンリ・ミトワさんの波乱の人生

ヘンリ・ミトワさんは1918年に神奈川・横浜でアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれました。22歳で渡米して結婚しますが、太平洋戦争が勃発して日本に帰国することができなくなり、日系人強制収容所に収容されてしまいます。43歳で日本に戻ると京都で茶道を学び、55歳で天龍寺の僧侶になりました。

ヘンリ・ミトワさんは日本文化を愛し、茶道をはじめ、陶芸や文筆、絵画などにも優れた才能を発揮し、禅僧としての知名度もあがり「青い目の文化人」として活動していました。72歳の時に映画『動天』に通訳として参加し、映画が持つメッセージ力の強さを感じて、長年の夢だった「赤い靴」の映画化を宣言し、家族や周辺の人々を巻き込んでいきます。

センチュリーシネマ劇場ロビー内の喫煙ルームは『禅と骨』仕様になっています。

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喫煙ルーム内にも作品の紹介があります。ぜひ映画鑑賞前後にご覧ください!

今作では彼に巻き込まれた周辺の人や家族のインタビュー、家族と一緒にいる様子も描かれていて、家族にとって彼がどんな存在だったのかが詳らかに描かれています

好きなことがたくさんあった人生、やりたいことに貪欲な人、人を巻き込むことを厭わない、禅僧という穏やかで悟りを開いたようなイメージとは異なる、パワフルでわがままな印象さえ受けるミトワさんの生き様から力をもらうことができます。

そして、エンディングテーマの「骨まで愛して」を歌うのはコモエスタ八重樫さんと横山剣さん(CRAZY KEN BAND)です。渋い歌声と歌詞が心に響き、映画とミトワさんの人生に思いを巡らす味わい深い時間となるので、エンドロールが終わるまで席を立たないでくださいね。

 

『禅と骨』が観られる名古屋の映画館

センチュリーシネマ

Address:名古屋市中区栄三丁目29-1パルコ東館8F

Tel:052-264-8580

Map:

名古屋市中区栄三丁目29-1

 

作品情報

映画『禅と骨』

9月2日(土)より、ポレポレ東中野、キネカ大森、横浜ニューテアトルほか全国順次公開

名古屋では9月9日(土)より、センチュリーシネマで公開

(c)大丈夫・人人FILMS

配給:トランスフォーマー

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