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2019-06-18

感動の実話を映画化『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』坂口健太郎さん、佐久間由衣さんに名古屋でインタビュー


 

6月21日から公開となる映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』はスクウェア・エニックスが開発したオンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV(以降、FFXIV)」をプレイする日記を綴った大人気ブログを映画化した作品です。映画の元となったブログは、息子であることを隠し父親と共にオンラインゲームをプレイし、父と疎遠だった息子が次第にFFXIVを通じ心を通わせていく様子を赤裸々に綴り、累計1,000万アクセスを超え話題となりました。映画化にあたり、オリジナルの設定や展開も加え、父と子のまたそれを囲む家族や仲間たちとの絆を描いています。

主演のアキオを演じた坂口健太郎さんと、アキオの勤める広告代理店でアキオを慕う同僚の里美を演じた佐久間由衣さんに名古屋でインタビューし、映画の見どころを教えてもらいました。(取材日:2019年6月6日)

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坂口健太郎さん「ゲームの映像美は根底にあるが、見どころは人間の心の暖かさです」

映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』で主人公のアキオを演じた坂口健太郎さんは、台本を読んで感じたこととして「ゲームという主軸があり、シーンの中で父親と息子のやりとりが少ないにも関わらず、父子の距離が少しずつ縮まっていく様子が素敵だなと思いました」と話しました。また「父と子の関係性だけではなく家族のあり方であったり職場の同僚との絆であったり、人間的な部分を感じることのできる素敵な作品に仕上がった」と作品への手応えを力強く語っていました。

アキオはFFXIVマニアで、疎遠になっていた父親にFFXIVを薦めてゲーム上で仲間になり、共にプレイをしていきます。吉田剛太郎さん演じる父親はオンラインゲーム初心者で、FFXIVをプレイしたことのない人にとって身近な存在です。ゲームの進め方がわからず戸惑ったり、おかしな行動をしてしまう様子はとてもコミカルで、オンラインゲームに興味を持つきっかけになるかもしれません。ゲーム好きでもある坂口さんは「脚本を読んでニヤニヤしてしまうシーンもありました」と話していました。

アキオはゲームの中で「マイディー」というキャラクターでプレイしていますが、坂口さん自身がキャラクターを動かしているわけではありません。演じ手としての難しさがあったのでは?という質問に対し「ゲームの世界で起きていることもアキオの中で起きていることなので、ゲームの世界から現実世界に戻って来たシーンを撮影する際は、自分の経験として落とし込む作業をしました」と、今まで経験したことのない面での苦労を教えてくれました。

坂口さんは「自分がこの作品に触れて初めて感じた喜怒哀楽の感情は大切にしていました」と話し「映画となり大きなスクリーンで見てもらえることで表情一つ一つを読み取ってもらえると感じたので、吉田鋼太郎さん演じるアキオの父・暁とアキオの“会話ではない部分”も観てほしい」と伝えました。

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佐久間由衣さん「誰かが誰かを想っている、『光のお父さん』は暖かい映画なんです」

佐久間由衣さんは劇場版オリジナルの登場人物でアキオが勤める広告代理店で働く同僚・井出里美を演じています。佐久間さんは「台本を読んで、里美はすごく不思議な女の子だと感じました」「アキオを素敵だと思う理由が飼い犬に似てたっておかしいですよね、なんだろうこの子って、地面から何センチか浮いているイメージでした」と語りました。佐久間さんは衣装合わせの際に「濃い色の服を着ると強い女性に見えてしまうと思い、淡い色合いの服、ちょっとダサい、自分の世界を持った女の子にしたいと監督に話しました」と教えてくれました。

佐久間さんは「里美もアキオを想っている、アキオもお父さんや家族のことを想っている、山本舞香ちゃん演じるアキオの妹・美樹も家族や恋人のことを想っている、それぞれが誰かを想っている」と登場人物の様々な想いが描かれている映画であると語り「人の心やその暖かさを“映画”という大画面で伝えられることは演じ手としても新しい価値観を見出すことができたし、それをダイレクトに伝えられることも贅沢だと感じました」と劇場版ならではの魅力を語りました。

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アキオの部屋はFFXIVファンにとって宝の山!?

映画はドラマパートとゲームパートが交互にスクリーンに登場して物語が進んでいきます。坂口さんは「今回は(ゲームパートを)映画のためのCGで作ったわけではなく、プレイヤーがやっているゲーム自体を録画して組み合わせたので、完成するまでドキドキしましたが、今はここまでのクオリティでできるんだと驚きました」と感想を述べました。映画のクライマックスで仲間と協力してツインタニアを倒すシーンにも注目です。

里美はアキオがFFXIV好きと知ってオンラインゲームを始めるのですが、実際の佐久間さんは「直接、人に会いたいタイプで、趣味もアナログなモノ」と言い、ゲームはあまりしないそうですが「この映画に出会って価値観が変わった部分もあるので、オンライン上でのデートも楽しいかもしれないです」と話していました。

FFオタクであるアキオの部屋には、様々なゲームのフィギュアやグッズが置かれています。坂口さんに部屋の様子を聞くと「(FFXIVのプロデューサーであるスクウェア・エニックスの)吉田(直樹)さんが(部屋のクオリティに)すごく驚いていて『映っていなかったら悲しいんだけど、気づいてくれる人がいたら楽しい、面白いだろうな』と言っていました。サボテンダーもいましたよね」とFFXIVファン向けの楽しみ方も教えてくれました。

自身の家族とのコミュニケーションについて質問が及ぶと、坂口さんは「親とはよくコミュニケーションをとるタイプなんです。(この映画では)ゲームをツールとしてコミュニケーションをとっている姿が愛らしくて、アリだなと思いました。どんな形でも家族のコミュニケーションはとったほうがいいので、きっかけがゲームなのは今っぽいなと思いました」と答えてくれました。



作品概要

映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』

6月21日(金)よりミッドランドスクエアシネマほかで全国公開

〈ストーリー〉

累計サクセス数1,000万を超える大人気ブログ書籍の映画化。仕事一筋で単身赴任中だった父が、突然会社を辞めて家に帰って来た。父の本音を知りたい、そんな願いに突き動かされたアキオは、息子である事を隠し、ゲーム好きの父親とオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」をプレイし、父と共に冒険へ出ようと考える。最強の敵への挑戦を終えたら自分の正体を明かそうと決めていたアキオであったが、父には誰にも告げていない秘密があった。

監督:野口照夫(実写パート)、山本清史(エオルゼアパート)

脚本:吹原幸太

出演:坂口健太郎 吉田鋼太郎 佐久間由衣 山本舞香 前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの 和田正人 山田純大 /佐藤隆太 財前直見

声の出演:南條愛乃 寿美菜子 悠木碧

原作:「一撃確殺SS日記」(マイディー)/ ファイナルファンタジーXIV(スクウェア・エニックス)

配給:ギャガ

©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 ©マイディー/スクウェア・エニックス

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