toggle
2019-05-19

名古屋出身の寺田心さん 地元で映画『ばあばは、だいじょうぶ』舞台挨拶にジャッキー・ウー監督と登壇


 

5月10日に公開した映画『ばあばは、だいじょうぶ』は2017年に「児童ペン賞」を受賞した楠章子さんの絵本を原作にジャッキー・ウー監督が映画化した作品で、寺田心さんが主演をつとめています。公開2週目を迎えた5月18日、イオンシネマ名古屋茶屋で行われた舞台挨拶にウー監督と寺田さんが登壇しました。映画『ばあばは、だいじょうぶ』には小学生の主人公が認知症になった祖母の変化に戸惑う姿や家族の葛藤、心の温かさが描かれています。2018年ミラノ国際映画祭の外国語映画部門で寺田さんは最優秀主演男優賞を、ウー監督は最優秀監督賞を獲得しました。

名古屋出身の寺田さんが笑顔で映画に纏わるトークを繰り広げた地元での舞台挨拶の様子をレポートします。(取材日:2019年5月18日)

スポンサーリンク




「お家の近くを通って(来ました)」と名古屋出身の寺田心さん

映画『ばあばは、だいじょうぶ』で主演をつとめた寺田心さんとジャッキー・ウー監督が名古屋市港区のイオンシネマ名古屋茶屋で行われた舞台挨拶に登壇しました。大きな拍手の中、ウー監督と手をつないでスクリーンの前に登場した寺田さんは「いつも僕のことを応援してくださる皆さん、はじめましての皆さん、こんにちは!寺田心です!」と挨拶し「ここ名古屋です。僕の地元です」と笑顔をみせました。

この日はイオンシネマ岡崎でも舞台挨拶を行ってからイオンシネマ名古屋茶屋へ来たと話し「移動するときに自分のお家の近くを通って、あー名古屋だなぁと思ってとてもうれしかったです」と地元である名古屋での舞台挨拶に感慨深げな様子をみせました。

スポンサーリンク

皆さんに感謝!祖母、母、犬?にも感謝!

2018年ミラノ国際映画祭の外国語映画部門で寺田さんが最優秀主演男優賞を、ウー監督が最優秀監督賞を獲得した本作についてウー監督は「心くんと海外に届くような映画にしようねと約束していました。(心くんは)普通の子役というよりも、ちゃんとした役者さんのフィードバックがあったのでこれは海外に挑戦できるかなと思いました」と寺田さんのお芝居に大きな手ごたえを感じたと話しました。

主演男優賞の受賞の感想を「皆さんに感謝だなと思いました。監督さんにも感謝だし、僕のことを気にかけてくれる皆さんにも感謝だし、僕のことをいつも応援してくださる皆さんにも感謝だし、地元の方にも感謝だし、やっぱり家族、祖母、母、犬(?)にも感謝だなと思いました」とたくさんの感謝の気持ちを口にしました。本作への出演が決まった感想を聞かれた寺田さんは「東京でオーディションを受けて、名古屋に帰ってきて祖母の家で連絡を待っていたんだけど、マネージャーさんから受かったよって連絡がきて、とても嬉しかったです」と当時の様子や気持ちを教えてくれました。

共演の冨士眞奈美さんについて「ばあばがばあばじゃなくなるシーンがあって、本当に『ばあば大丈夫?』って思うけどカットがかかるといつもの優しいばあばに戻るので、あーすごいなぁって思いました」と撮影中にたくさん遊んでくれた冨士さんとのエピソードを披露しながら、役者の先輩としての冨士さんとの思い出を話してくれました。

スポンサーリンク

海外の映画賞を連続受賞する秘訣は?

ウー監督は前作『キセキの葉書』の主演である鈴木紗理奈さんが2017年のスペインのマドリード国際映画祭で最優秀外国映画主演女優賞を受賞していることから、海外の映画賞を受賞する秘訣を聞かれ「日本語で感情込めてセリフを言ってもお客さんの目線が字幕スーパーに行ってしまう悲しさをずっと体験していました」と俳優としての経験から感じていたことを語りました。日本の映画も外国で公開すれば外国語映画になり、観客の目線が字幕へ行くことを計算して「観客が字幕から戻ってくるまで残る想いをポイントポイントで入れました」と明かし、あまり話すと仕事無くなると冗談を言いながら「結構、言っちゃったかもしれません」と笑顔で教えてくれました。

また、ウー監督は主演の寺田さんについて「僕が考えていた以上のきれいなシーンが撮れ、本当に心揺さぶられるシーンを心くんが作ってくれたと思います。心くんじゃなかったら今回のようにはできなかったと思います。本当に心くんに感謝です!」と力強く語りました。高齢者の認知症と家族の葛藤や温かさを描いたウー監督は「最後は両眼で見届けて、しっかりと手を差し伸べて歩んでいくのが家族ではないかなと思います」と本作に込めた想いを伝えました。



作品概要

映画『ばあばは、だいじょうぶ』

2019年5月10日(土)より全国イオンシネマで公開

出演:冨士眞奈美、寺田 心 、平泉成、松田陽子、内田裕也、土屋貴子、久保寺淳、小暮智美、金内真弓、金島清史、真上沙剣、板倉佳司

原作:楠 章子「ばあばは、だいじょうぶ」(童心社刊)

監督:ジャッキー・ウー

企画・プロデュース:新田博邦

脚本:仁瀬由深

音楽:田中和音

撮影監督・編集:小美野昌史

プロデューサー:田中佐知彦

ゼネラル・プロデューサー:いとうなな

照明:淡路俊之

助監督:田中麻子

仕上げ:荷田一隆

整音:松本能紀

効果:藤田昌宏

衣装:石橋万理

メイク:井川成子

協力:アンテーヌ/グリーンランド/ジョビィキッズ

企画協力:童心社

配給:イオンエンターテイメント/エレファントハウス

企画・制作:ミューズ・プランニング

製作:グローバルジャパン

医学監修:杉山孝博 (公益法人「認知症の人と家族の会」)

2019年5月10日(土)より全国イオンシネマにて公開!

©2018「ばあばは、だいじょうぶ」製作委員会

スポンサーリンク
関連記事