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2019-02-25

映画『ねことじいちゃん』猫撮影のエキスパート岩合光昭監督&立川志の輔さんに名古屋でインタビュー


 

映画『ねことじいちゃん』は動物写真家・岩合光昭さんの初監督作品で、主役・大吉役を映画初主演となる落語家の立川志の輔さんが演じています。67歳&64歳の初チャレンジの組み合わせが実現した『ねことじいちゃん』は全シーンどこかに猫がいる、誰も観たことのない猫と人の豊かで愛しい物語です。公開1週間前に名古屋市内で行われた舞台挨拶付き上映会の前に、岩合光昭監督&立川志の輔さんにインタビューをすることができました。舞台挨拶では語られなかった大吉の愛猫タマを演じたスーパーキャット・ベーコンについてや島の猫の様子についてなど撮影中のエピソードや映画の見どころを聞くことができました。(取材日:2019年2月16日)

名古屋での舞台挨拶の様子はこちらで

「結果、猫の脇役でございました」映画『ねことじいちゃん』主演の立川志の輔さんが岩合監督、ベーコンと名古屋で舞台挨拶に登壇

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撮影中には愛知県佐久島の猫との触れ合いも

これまで世界中のたくさんの猫を撮ってきた岩合監督はドキュメンタリーとフィクションの違いに触れ「ニューヨークのピザ屋の前で野良猫を5~6時間ひたすら待ったこともありますが、映画は50人のスタッフを抱えているのでそういうわけにはいきません。だから島の猫ではなくプロダクションの猫に出演してもらったんです」とタマを演じたベーコンについて話しました。映画『ねことじいちゃん』には1匹だけ島の猫‟ブッチ”が出演しています。タマと砂浜で出会う貴重な場面に出演している‟ブッチ”は監督が以前、佐久島を訪れた時に出会った縁のある猫で今回の友情出演が叶ったことを監督は嬉しそうに振り返りました。

また猫島としても有名な佐久島での撮影は、島の猫が見学に来ることもあり、アニマルトレーナーの菊田さんがすかさず(島の猫を)スカウトしているのを見て、監督は島民の方に『猫さらいがいるので気を付けてください!』とアナウンスしようかと思いました(笑)」とブッチだけでなく島の猫との触れ合いがあったことも話してくれました。

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猫撮影のエキスパート岩合監督が困った意外な事とは?

スーパーキャット・ベーコンに対して心配は全く無かったという監督が唯一、困った事を教えてくれました。「猫たちは普段はキャットフードだけを食べているので、魚を食べていないんです。魚を食べるシーンがある猫たちには、一週間くらいかけて鯛とかヒラメとか島で獲れた新鮮な魚の刺身を食べて慣れてもらったんです」と意外なところに苦労があったことを教えてくれました。

また、監督が特にこだわった点として挙げたのは、映画の中で大吉さんとタマのほのぼのとした日常に欠かせない大切な場所「縁側」でした。「原作の漫画には縁側が出てくるんですが、撮影で使用した大吉さんの家には無かったんです。脚本の方に縁側を使いましょうと相談し、装飾美術の方に3週間前から現場に入って作っていただきました。そこも観ていただけたら嬉しいなぁ」と原作の世界を大切にした監督のこだわりを教えてくれました。

一方で「いい場面でしたよね」と志の輔さんが振り返ったのは、大吉さんの胸の上でタマが昼寝をする場面でした。志の輔さんは、このシーンがすべての撮影後に追加として撮った場面だったことを教えてくれ「最初はタマと遊べと指示されたのに、急に寝てくださいと言われ、え?と思ったけど、見事にタマも寝たし、タマの寝息まで聞こえてきましたから監督の狙い通りになりました。タマはタマで<寝ればいいのね>と思っていたのでしょうね。監督は追加と言ったけど、追加どころかあのカットがなかったらと思うほど、いい場面でしたよね」と振り返りました。

また大吉さんとタマの日課である散歩をする場面は、ぬいぐるみに紐を付けてリハーサルをしていたそうで、志の輔さんは「部屋の中ではいいんです。でも、道でリハーサルをするのにカメラも遠いところにあるし、島の人が遠くから見て『あの人、ぬいぐるみに紐をつけて散歩していておかしな人だな』って、島の半分くらいの人が思っていたでしょうね(笑)。本番ではテイク2くらいでタマがちゃんと後ろをついてくるから不思議ですよ。たぶんタマもケージの中からリハーサルを見ていて『あーそうやって歩けばいいのね』って思っていたのでしょうね」とタマの熱演を振り返り、終始驚きと不思議な気持ちで撮影していたことを教えてくれました。

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大吉さんとタマに会いに行こう!公式写真展『ねことじいちゃん』開催中!招待券をプレゼント!

名古屋市東区のテレビアホールでは、3月21日まで岩合光昭写真展「ねことじいちゃん」が開催中です。岩合監督が映画撮影中に監督業と並行して撮りおろしたスチールフォト約160点が展示され、まるで映画の世界に入り込んだような気分になれます。愛くるしい猫たちとともに映画の撮影が行われた佐久島の風景も楽しむことができます。

写真展入り口ではスーパーキャット「タマ」ことベーコンの特大写真がお出迎え!この入り口部分は写真撮影可能スポットになっているので、タマと一緒に記念撮影なんていかがですか?

映画とはまた違う視点で「ねことじいちゃん」の世界を感じることができるので、映画を観る前でも観た後でも、どちらでも楽しめる写真展になっています。気ままな猫時間とのんびり流れる島時間を感じながらゆっくりとお楽しみください。

写真展「ねことじいちゃん」

日程:2019年2月5日(火)~3月21日(木・祝)

10時~18時(最終入場は17時半)

会場:テレピアホール(名古屋市東区東桜1-14-25 テレピアビル2F)

名古屋市東区東桜1-14-25

映画『ねことじいちゃん』の公開を記念して、岩合光昭写真展「ねことじいちゃん」の招待券をCine@nagoya(シネアナゴヤ)の公式Twitterをフォロー&リツイートされた方の中から抽選で5組10名様にプレゼントいたします。

応募方法:Cine@nagoya(シネアナゴヤ)のTwitterアカウントをフォローし、以下の投稿をリツイートしてください。

※応募の際にコメントとして、岩合光昭監督の作品や映画『ねことじいちゃん』への期待や感想などを書いていただくと、全てしっかりと読ませていただきます!

応募期間:2019年2月28日(木)まで

当選数:5組10名様

※当選者へは後日DMにてご案内をいたします。



作品概要

映画『ねことじいちゃん』

2月22日(金)よりミッドランドスクエアシネマほかにてロードショー

監督:岩合光昭

脚本:坪田文

出演:立川志の輔 / 柴咲コウ / 柄本祐 銀粉蝶 山中崇 葉山奨之 田根楽子 小林トシ江
片山友希 立石ケン 中村鴈治郎(友情出演)/ 田中裕子 小林薫 ベーコン 小梅

原作:ねこまき(ミューズワーク)「ねことじいちゃん」(KADOKAWA 刊)

配給:クロックワークス 2018/カラー/シネマスコープ/103 分

©2018「ねことじいちゃん」製作委員会

公式 HP: http://nekojii-movie.com/

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