戸田恵梨香さんと大原櫻子さんダブル主演映画『あの日のオルガン』平松恵美子監督に名古屋でインタビュー

2月22日に公開となる映画『あの日のオルガン』は太平洋戦争末期、日本で初めて保育園を疎開させることに挑んだ保母たちの実話をもとにした作品です。保母として53人の子供たちの命を守るために、疎開先で幾多の困難を乗り越えるヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語。戸田恵梨香さんと大原櫻子さんがダブル主演をつとめ、映画『ひまわりと子犬の7日間』を手掛け、長年山田洋次監督との共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子さんが監督・脚本を担当しています。平松監督が名古屋でインタビューに応じてくれました。
映画『あの日のオルガン』の主人公は思っていることをはっきりと口にし、周囲にも厳しく指導をする女性です。平松監督は「(戸田さんが演じた)主人公のモデルになった先生がとても魅力的でした。今の世の中では職場や社会、学校で不条理な事があってもなかなか怒れないじゃないですか」と話し「いつも、自分が思い入れをしたい人物を見つけるようにしています」と映画作りにおける出発点について語りました。劇中で主人公に「怒りの乙女」というあだ名をつけたのは平松監督のアイディアで「その人が真ん中にいる疎開保育園を描きたいと思いました」と語りました。
大原さん演じる新米保母について「強い人が主人公で引っ張っていく映画ってあんまり面白くないんですよ。それより、引っ張り回される人視点から描いた方が面白い」と話し、「ユーモアがあり笑いも起きる構造にしていこうと思いました」と映画としての構成を作っていたと教えてくれました。平松監督は「戸田さんの中には太い幹があるんです。ぶれないし、しっかりと陰影がある表現のできる女優さんです」と評し、「ぐらぐら怒っているけど、悲しみや絶望の表現は極力抑えてもらったので、ストレスフルだったと思います」と撮影時の様子を振り返り「この年齢でこういう表現ができるすごい人だなと思いました」と話しました。