「玄関に伊勢の備長炭を飾っています」映画『半世界』名古屋舞台挨拶に稲垣吾郎さんと阪本順治監督が登壇

2月15日に公開となる映画『半世界』は稲垣吾郎さんが主演し、映画『顔』『エルネスト もう一人のゲバラ』などで知られる阪本順治監督の完全オリジナル脚本による作品です。三重県南伊勢町を中心にオールロケで撮影され、稲垣さんは山中で黙々と仕事をする炭焼き職人を演じています。40歳を目前に旧友と再会して、人生の折り返し地点を迎えた男達の生き方、思春期の息子や家族との関わりのなかで葛藤したり、絆を考える姿が描かれています。
映画『半世界』の先行上映会が名古屋市港区のTOHOシネマズ名古屋ベイシティで行われ、主演の稲垣吾郎さんと阪本順治監督が上映前の舞台挨拶に登壇しました。大きな拍手と歓声で迎えられた稲垣さんは「皆様、こんばんは!稲垣吾郎です。寒い中、来てくださってありがとうございます」と控室から劇場まで外の階段を上ってきてたことを明かしながら挨拶しました。阪本監督は「無理にこっち見なくても大丈夫です」と稲垣さんを見つめるお客さんの気持ちに寄り添い「こうすれば大丈夫か」と稲垣さんの後ろに移動するなどお客さんを笑わせました。
稲垣さんが「名古屋はコンサートではよく来ていたけど、映画のイベントで来るのは初めてかも」と言うと、客席から「おしん!!」と声が上がりました。稲垣さんは2013年公開の映画『おしん』で主人公の父親役を演じた際に名古屋で舞台挨拶に登壇していて「おしんの時に来た映画館に来られるとは、、」とさも思い出したかのように話し始めると、またも客席からツッコミが入り、「ここ(の映画館)ではないんですね。なんで僕以上に知ってるんだろう」とファンの方とのコミュニケーションも楽しんでいました。
稲垣さんは「(炭焼き小屋は)セットでは絶対に作れない場所なので、実際にその場所をお借りしたんです」と話し「出来上がった真っ赤に燃える備長炭を掻き出す作業は本当にキレイで、見応えがあると思います」と映画の見どころの一つを伝えました。撮影の際に作った備長炭は実際に商品化されているそうで、阪本監督は「映画用に炭を焼いているわけではなく、窯を開けるタイミングで品質が変わるのであくまで炭のご気分で」と炭の出来具合にあわせて撮影が行われたことを明かし、稲垣さんも「出来上がったの夜中の3時くらいなんです。子供の出産と同じでいつになるかわからないんです。炭に振り回されました(笑)」と話していました。
稲垣さんは「(自宅の)玄関に、その時にできた伊勢の備長炭を2、3本飾ってあります。脱臭効果もあるんで」と言い「うちの玄関は全く臭くないんですけど、いい匂いもとられちゃうのかな?」と脱臭目的で置いているわけではないとお客さんを笑わせました。
映画『半世界』では主人公と2人の幼なじみ、3人の男の友情が描かれています。稲垣さんは「僕も羨ましなと思いました。そういう幼なじみがいないので、故郷を捨てた男なので(笑)」と話しました。阪本監督は「中学時代が一番、面白かったんですよ」と自身のエピソードが盛り込まれていることも明かし、稲垣さんは「(『半世界』には)監督自身がすごく投影されている、特に主人公には。監督のオリジナル作品で作家性が強いものなので、(僕は)監督をみて役作りをしていて、3人の男のそれぞれのエッセンスが監督の中にあるんです」と阪本監督のオリジナル作品だからこその魅力を語りました。