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2019-01-15

名古屋・愛知でオールロケした映画『デッドエンドの思い出』スヨンさんと田中俊介さん、チェ・ヒョンヨン監督が名古屋で記者会見


 

名古屋で2月2日から先行上映される日韓合作映画『デッドエンドの思い出』はよしもとばななさんの同名小説が原作で、少女時代のスヨンさんとBOYS AND MENの田中俊介さんがダブル主演しています。映画の舞台は名古屋となっており、撮影もすべて名古屋市内・近郊で行われました。

遠距離恋愛中の婚約者を追いかけて韓国から名古屋へやって来た主人公ユミを演じるスヨンさんと、傷心のユミが名古屋で身を寄せるゲストハウスを兼ねた古民家カフェオーナー役の田中さん、チェ・ヒョンヨン監督、イ・ウンギョンプロデューサーが名古屋市内で記者会見を行いました。(取材日:2018年12月12日)

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名古屋での映画撮影期間を振り返る

映画『デッドエンドの思い出』の記者会見が名古屋市内で行われ、ダブル主演の少女時代のスヨンさんとBOYS AND MENの田中俊介さん、チェ・ヒョンヨン監督、プロデューサーが登壇しました。

チェ・ヒョンヨン監督は大学2年生の時にあいち国際女性映画祭のワークショップとして名古屋で短編映画の撮影を行った経験があり「7年前の縁から名古屋に戻ってくることができて、運命的な出会いになった。大きな地域だけど、人がみんなあたたかいなという印象は変わっていないです」と今回の映画と名古屋の印象について語りました。

原作やシナリオでは受け身のキャラクターだった主人公ですが、スヨンさんは「シナリオよりも行動力のあるキャラに見えたらよいなと思って、痛みを感じながらもゆっくりと立ち直っていくように演じました」と話しました。また名古屋での撮影について「名古屋には少女時代のツアーで何度も来ていて、個人的に旅行できたこともあるんですが、(今回は)自由に道を歩いたり、田中くんと一緒にご飯を食べに行ったりできました。ひつまぶし、味噌カツが今回は美味しかったです」と教えてくれました。

田中さんはホームである名古屋での撮影について「韓国のスタッフやキャストの人をおもてなししたい気持ちがありました。名古屋をステキなところ、楽しかったと思って帰ってもらいたかったです」と振り返り、「当たり前にある景色、久屋大通公園、街の中の公園やテレビ塔、ずっと住んでいて見落としていた名古屋の良さをあたらめて発見しました」とこの映画を通じて名古屋がどう発信されていくかを楽しみにしていることを語りました。

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撮影で語り合った似た境遇のスヨンさんと田中さん

今回、現場でのコミュニケーションを大切にしたという田中さんが「普段は現場で無口なタイプなんです」と話すとスヨンさんは「えー??」と驚いた様子をみせて「(田中くんは)自分の撮影がない時にも、差し入れを持ってきていて、怪しいなと思っていました」と明かしました。田中さんは「僕の役作りですよ」と照れ笑いし、これまでの役をとことん作りこむスタンスとは異なる現場だったと話しました。

役作りについてスヨンさんは「原作やシナリオを持って(田中くんと)二人でたくさん話しました。日本のお客様にユミの行動はどう見えるのか、韓国のお客様はどう思うのか、両国のお客様に共感できるように、意識しました」と話しました。またスヨンさんと田中さんは撮影の後に一緒にビールを飲みながら真剣な話をしたそうで「グループの活動と演技をやっていく人の悩みとか。田中くんが初めて演技の仕事に挑戦するまでの過程の話とかすごい努力をしていて、刺激を受けました。私は田中くんに比べたら、チャンスに恵まれてるなぁと思いました」などと言い「役者として頑張っているこの男が、素晴らしいなと思いました。頑張ってね!!」と田中さんに向けてメッセージを送りました。

一方の田中さんは「キャスティングが決まった時、互いの境遇が同じで年も同じという共通点があって、芝居に対する考え方や向き合い方のストイックさに刺激を受けて国も性別も違うけれど熱い気持ちを持っている人と同じ空気を吸って、芝居ができたことが嬉しかったです」とスヨンさんとの共演を振り返りました。

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スヨンさんの日本語と田中さんの韓国語

映画『デッドエンドの思い出』でスヨンさんは日本語のセリフにも挑戦しています。12歳から日韓アイドルとして日本と韓国を行き来していたスヨンさんは「子供の時に習った言語は絶対に忘れないということを実感しています」と話し「今度も映画の撮影のために田中くんと話しながら思い出して日本語がまた上手になりました。ありがとうございます」と隣に座る田中さんに感謝の気持ちを伝え、日本語でのお芝居に挑戦したことを教えてくれました。また「今考えると韓国人が日本語をしゃべるイントネーションでやるべきだったかなと思います」と少し流暢すぎたかもしれないと話していました。

田中さんが「僕も子供の頃からやってたらねー。もう28歳なんで」と韓国語がなかなか上達しなかったことを打ち明けました。スヨンさんは「(田中くんは)釜山(映画祭)に来たときに韓国語で頑張って挨拶していたんですが、みんなびっくりしました!あれは完璧です!」と褒められると田中さんは「カムサハムニダ」と笑顔をみせました。

また田中さんは撮影現場での韓国のスタッフやキャストについて、現場での意見や発想を大事にしていると感じたそうで「韓国の方たちはいい意味で強さがあって自分の意見をはっきりと述べられるなと思いました」と話し、スヨンさんの迫力にひるんでしまうこともあったと明かしました。スヨンさんは「それは個人的な性格でありますので韓国の女性みんながそういうわけではないと思います」とフォローしていました。

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運に恵まれている映画『デッドエンドの思い出』

映画『デッドエンドの思い出』は韓国から婚約者を追いかけてきた主人公ユミが心に傷を受け、名古屋の街とゲストハウスでゆっくりとその傷を癒していく物語です。ゲストハウスのオーナーである西山との関係について、スヨンさんも田中さんも「恋人関係に見えないように」という点を意識していたと話しました。監督も「友達の雰囲気を演出していた」と話し、スヨンさんは「ユミは一人でもこの痛みを解決できる女性だということを意識していて、完全に友達にみえるように頑張りました」と新しい恋で心の傷が癒されていくストーリーではないことをアピールしました。

イ・ウンギョンプロデューサーが映画化に向けて動き始めた時、シネマスコーレの木全支配人より「名古屋にはお客さん集められる俳優がいますよと田中さんを紹介されました」と田中さんの出演が決まったことを明かしました。その後、運命のようにスヨンさんの出演が決まったことで、映画の規模が大きくなったことも話していました。名古屋でのロケもスムーズに決まったことなども含めて「この映画は運に恵まれているなと思います。狙っていないところからスタッフやキャストが集まって、夢のようなロケ地が見つかって、公開までこの運が続けば良いなと思っています」と公開に向けての意気込みを語りました。

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映画に登場する「味噌サンド」が食べられる古民家カフェ・エンドポイント

映画『デッドエンドの思い出』の舞台となるゲストハウスを兼ねた古民家カフェ・エンドポイントは運命的に見つかったというロケ地のひとつで、この場所で西山はユミに「味噌サンド」を作ります。

名古屋であまりメジャーではないと知りながら「赤味噌も有名だし、この映画から新しい名古屋のおいしいものを見せたいと思っていた」と監督が話していました。また田中さんも「ホットサンドみたいな形でっていうのもいいんじゃないかと言うふうに案を提案させてもらったりしました」と撮影を進めながら、みんなで一緒に作っていたことを明かしました。

現在、映画のロケ地である古民家カフェ・エンドポイントは実際に営業しています。店内は映画の雰囲気がそのままで、メイキング映像が見られるコーナーもあり、スヨンさんや田中さんのサインが飾られています。来店の記念にメッセージを残せるゲストブックもあります。

スヨンさんと田中さんは、この日の記者会見の前にエンド・ポイントを訪れていて「味噌サンド」を試食したそうです。田中さんは「でらうまかったです」とその味を絶賛し、スヨンさんも「これは売れるなと思いました。もう名物になりそうです」とおススメしていました。

営業日は不定期なので、エンドポイントのInstagramをチェックしてくださいね!!



作品概要

映画『デッドエンドの思い出』

2月2日(土)名古屋シネマスコーレ先行公開!

2月16日(土)新宿武蔵野館他全国順次ロードショー!

監督・脚本:チェ・ヒョンヨン

原作:よしもとばなな『デッドエンドの思い出』(文春文庫刊)

出演:チェ・スヨン(少女時代)、田中俊介(BOYS AND MEN)ほか

配給:アーク・フィルムズ

©2018 「Memories of a Dead End」 FILM Partners

シネマスコーレ(名駅)


Address:名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1階

名古屋市中村区椿町8-12
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