映画『焼肉ドラゴン』三姉妹役の真木よう子さん、井上真央さん、桜庭ななみさんに名古屋でインタビュー

6月22日に公開となる映画『焼肉ドラゴン』は鄭義信さんが日本の演劇賞を総なめした戯曲を映画化した作品です。映画『焼肉ドラゴン』は万国博覧会が開催された1970年の大阪を舞台に、小さな焼肉店“焼肉ドラゴン”を営む在日韓国人家族の姿を通して時代の変遷を映し出す物語で、鄭監督が初監督をつとめました。本作で三姉妹を演じた真木よう子さん、井上真央さん、桜庭ななみさんに名古屋でインタビューに応えてくれました。
鄭義信監督について質問すると真木さんは「面白い方でした。モニターの前で(役者の芝居を観て)観客みたいに泣いてしまっていたり、役者の感情に寄り添って尊重してくれたり、役者にとってすごく良い監督でした。」と話していました。井上さんは夫役の大泉洋さんを罵ってくださいといきなり言われて驚いたことを話しながら「(撮影期間中)毎日ワクワクして、少年のように楽しんでいらっしゃいました。」と監督の様子を語っていました。また桜庭さんは「現場では、朝、散歩中に急に閃いたとおっしゃって、台本にアイディアを反映されていました。」と鄭監督の演出について教えてくれました。
三姉妹の父親役を演じたキム・サンホさんについて真木さんは「お酒が大好きでご飯に連れて行ってくださったり、現場でも場の空気を和ませてくれる冗談を言ったり、面白い韓国語を教えてくれたり。お芝居のときはきちんと決めてくるんですけど、そうでないときはちょっとふざけたり、一緒にいて安心できました。」と話し、井上さんは「一番のムードメーカーだったと思います。お芝居になると集中力がすごくて、技術や見せ方ではなく、本当にお父さんとし
て存在していらっしゃいました。」と一緒に過ごした時間を振り返り、お芝居の中キム・サンホさん、イ・ジョンウンさんの深い愛情を感じることができたと話していました。
物語の順番通りに撮影が行われたそうで、桜庭さんは「一緒の撮影するラストのシーンの時に、本当に寂しくて悲しくてという気持ちになったのも二人のおかげだなと思いました。」と父親役のキム・サンホさん、母親役のイ・ジョンウンさんについて話し、「休憩中にご飯を一緒に食べるのも自然で、それが当たり前という空気でした。」と本当の家族のように過ごした時間だったことを教えてくれました。
映画『焼肉ドラゴン』は在日の歴史が土台のテーマとなっていますが、描かれているのは家族の絆です。真木さんは作品の魅力について「家族の絆だけはどんな権力を持ってしても、崩されることはないということを伝えたい映画です。」と話しながら在日の歴史についても「このような歴史的事実があったということを知ってもらえるということがうれしいです。」と語りました。井上さんは「どんなシーンも最後はクスッと笑えるのがこの作品ならではだと思います。」と泣けるだけではない魅力を話し、桜庭さんは「(娘の選択に)反対したり怒ったりするけど、味方でいてくれるのが家族なんだなということを感じてもらえる作品です。」と映画をアピールしました。