性被害者の目線で描いた映画『私は絶対許さない』主演の平塚千瑛さんに名古屋でインタビュー

映画『私は絶対許さない』の原作は雪村葉子さんの手記「私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由」です。タイトルの通り、15歳の時に集団レイプ被害にあい、トラウマを抱えながら上京し、全身整形して風俗で働き、ある男性と出会い、紆余曲折を経て看護師となった雪村さんの人生が綴られています。W主演で整形後の葉子を演じた平塚千瑛さんに名古屋でインタビューすることができました。初主演、初脱ぎ、初絡みと初めて尽くしだった撮影の様子を教えてくれました。

全身整形後の葉子役のオーディションを受けた後で原作本を読んだという平塚さんは「こんなことが実際にあったのかと衝撃を受けました。雪村さんの生き方に共鳴し、女性が声を上げられる世の中になるようにと使命感を受け、この作品に携わりたいと思いました。」と話していました。

雪村さんと同じ東北出身であること、原作にある風俗での源氏名やヨウコという名前が平塚さん自身や家族の名前と同じであることなどから「運命的な作品と出会えたなと思います。」と語っていました。

SM嬢や風俗を転々とするシーンなどクランクインからハードな撮影が続いたという平塚さんは「SMのシーンは何の戸惑いもなく、かっこつけてやろうと思っていました。」と言い、指導に来ていた実際のSM嬢の方から筋が良いと褒められたそうです。監督から撮影するかどうかを委ねられたSM嬢としてのあるシーンについても、平塚さんは雪村さんの人生の一部なのでと厭わずに挑んだそうです。
覚悟を決めて撮影に臨んでいた平塚さんですが風俗店の面接のシーンで店長役の川瀬陽太さんとの絡みの撮影の際に「カットがかかった瞬間に放心状態で涙が止まらなくて、川瀬さんにご迷惑をかけしてしまったんです。」と話していました。「全裸になる事は全然大丈夫だと思っていたのですが、演技に加えて触られることで頭と体がついていかない状態でした。」と当時の様子を話し、川瀬さんのお陰で撮影を乗り超えられたと感謝の気持ちをあらわしていました。

映画『私は絶対許さない』は冒頭から衝撃的なシーンで完全主観目線の映像が続くので、性被害にあっている被害者の目線で見えているものがスクリーンに映り続けます。平塚さんは「勇気を出して見に来て下さった方は傷つけてしまうかもしれません。雪村さんは自分がしたいわけではなく受けてしまった性犯罪によって、180度変わった人生でこの生き方を選びました。雪村さんの強さや生き方を見ることで女性は得るものがあると思います。」と強く語り「完全主観目線なので本当に自分が性被害を受けているように感じる部分がたくさんあると思います。被害者の気持ちになってみる体験ができる映画だと思います。」と男女問わずたくさんの方にこの映画を観てもらいたいと熱く語っていました。